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お知らせ

構造研のパソコンの使いかた(Linux編)

まず、Linuxマシンの使用者であっても 「基礎研でのパソコンの使い方」 は必ず守ること。

目次

(目次) (先頭)

はじめに: なぜLinuxを使うのか?

(目次) (先頭)

なぜVine Linuxを使うのか?

Linuxには多くのディストリビューションがあるが、 (有償ツールの抱き合わせなどがなく自由に 何台にでもインストールできる) フリー版のものでは、 最近だとUbuntuFedoraが よく使われているだろう。 そんな中でVine Linuxは国内で開発されているディストリビューションで ユーザー規模も小さく、UbuntuやFedoraみたいに最新機能をどんどん 取り入れているディストリビューションに比べると、 安定性重視というか機能的制約もそれなりにある。 一昔?前までは、Linuxの日本語環境を整備するのはそれなりに大変で、 そんな中では、Vine Linuxは日本語環境が大変よく整備されているという 点が付加価値の一つだったらしい。 ただ、最近は、UbuntuやFedoraといったディストリビューションでも 日本語環境は十分に整備されているので(たぶん)、 この点は、そろそろVine Linuxの売りとしては弱くなってきているのかも 知れない。 というか、私も別にVine Linuxにこだわる必要もないので、 ちょっとUbuntuをいじってみたりしたのだが、 なるほど、Ubuntuは、なかなかユーザーフレンドリーにするための 様々な工夫を凝らしてあると思う (例えば、インストールされていないコマンドを実行しようとすると、 そのコマンドをインストールするには、 どういう操作をすればいいかを表示して教えてくれたりとか)。 ただ、 Ubuntuに日本語TeXをインストールするのは、 それなりにちょっとめんどうなように思う (自分用の1台ならともかく、学生用のを何台もセットアップすることを 考えると)。 Vine Linuxでは、デフォールトインストールで、普通に日本語TeXが使える ので、文書作成、論文作成、その他に日本語TeXを常用する ユーザーとしては、この付加価値はまだまだ大きいと感じる。 ところで、Vine Linux5.0でLaTeXを使ってみたが、 なんと、 TeXソースファイルが、UTF-8でもEUC-jpでもSJISでも、更にはその混在したものでも、 ちゃんとコンパイルしてxdviで文字化けせずに日本語表示ができるようになっている。 素晴らしい。 ちなみにUbuntu9.10では、日本語TeXソースはEUC-jpでなければならず、 UTF-8環境の中でエディターなど、EUC-jpを扱えるように(表示できるように) 調整してやらなければならないし、UTF-8で書いた文書をTeXで流用する 場合にはEUC-jp化しなければならない。UTF-8のTeX文書をコンパイルして xdvi表示すると文字化けする。 Ubuntuは多くの点で確かにユーザーフレンドリーに設計されているが、 日本語TeX環境に関しては、まだまだVineの付加価値は大きいようだ。 思えば、Windowsユーザー時代に、 自分や学生のWindowsマシンにTeXをインストールしていたときはなかなか大変だったけど、 Vine Linuxに乗り換えてからは、 パソコンのセットアップがかなり楽になった (TeXに限らず、追加インストールしたいツール群も Synapticのリストにチェックを入れるだけで 簡単にインストールできるし)。

日本語入力の方法(Mozcの使い方) (Vine Linux 6.X)

日本語入力の方法(Anthyの使い方) (Vine Linux 4.X, 5.X)

日本語入力の方法(Cannaの使い方) (Vine3.2)

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FDの使い方

FDの作業ディレクトリーに移動して終了する方法

FDでディレクトリーを移動した後に、そのディレクトリーで コマンドラインに戻って作業したくても、FDを終了すると 起動時のディレクトリーに戻ってしまう。 FD終了時に、終了時にFDで表示していたディレクトリーに移動して終了 できるようにしたい。 [FDclone2 に関する Q&A 集]のA1-02の方法は、 どうもうまくいかない (trap "pwd" 0 のpwdのコマンドが終了時ではなく起動時?のディレクトリーで 実行されてしまうようだ)。 そこで、以下のような対症療法案を書いておくけど、 終了直前にコマンドを入れる必要があってエレガントじゃないので、 もっといい方法が分かる人は教えて。 まず、/usr/bin/の中に q みたいな(短い)ファイル名のファイルを作り、

pwd > ~/.fddir

と書いて保存し、chmod 755 q とかを実行して実行属性を与えておく。 ~/.fd2rc というファイルを作成し、

trap "cat ~/.fddir" 0

と書いておく。~/.bashrc に

alias cdf='cd `cat ~/.fddir`'
alias cdfd='cd `fd`'

みたいな2行を加えておく。 ちなみに、aliasをfd='cd `fd`'みたいにfdと同名にしてしまうと、 (無限ループになって?)たぶんおかしくなる。

使い方は、まずcdfdでFDを起動する。 ディレクトリーを移動して、そのディレクトリーでFDを終了してコマンドラインに 戻りたいと思ったら、そこでhを押し、 FDのコマンド入力モードにして、q と打つ。 そしてFDを終了すると、FD終了時のディレクトリーに移動している。 ところが、この方法だと、どうもEnterキーでプレビューやvでvi起動の機能が 死んでしまうようだ(原因調査中)。 という訳で、fdで普通に起動して、 終了時にこのディレクトリーに移動したいと思ったところで、 hを押してコマンド入力モードで q を実行し、 FD終了後に、cdfと打って、~/.fddir に書き込んでおいたディレクトリーに 移動するという方法が無難か。

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UNIXコマンドやviの使い方

 UNIXコマンドの操作方法については、

UINIXの基本コマンド (基本操作の分かりやすい説明)
UNIX Operation I(より専門的で詳細な説明)

辺りを参照のこと(というか、 UNIX の操作方法なんて検索すればいっぱい出てくる)。

ls リスト表示。ls -lで詳細表示。ls -aで隠しファイル表示。 ls -ltr 最新ファイルを下に表示。
pwd 今いるディレクトリのパスを表示
cd ディレクトリ移動。cd ..で上の階層へ移動
cp コピー。cp hoge hage でhogeをhageにコピー
mv 移動。mv hoge hage でhogeをhageに移動
rm ファイル削除。ディレクトリを中身ごと削除するときはrm -r
mkdir ディレクトリ作成
rmdir ディレクトリ削除
cat テキストファイルの中身を表示
more テキストファイルの中身を1ページずつ表示
df ディスク容量を表示。 df -hでサイズを見やすくMBやGBで表示。df -Tでフォーマットタイプを表示。
> コマンド>ファイルでコマンドの実行画面をファイルに書き込む
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viの使い方

viには、編集モード、挿入モード、コマンドモード、ビジュアルモードがある。 vi ファイル名 と打ち込んで起動すると、編集モードになる。 下の表に示す挿入のためのコマンドを打ち込むと挿入モードになり、 文字列を打ち込めるようになる。編集モードに戻るにはESCを押す。 カーソルの移動は編集モードで、h,j,k,lキーを押すと、それぞれ左、下、上、右に 移動できる。つまり、ホームポジションに右手を置いたままカーソル移動が できるので、カーソル移動のためにいちいち矢印キーに右手を持っていく 必要がない。 ところで、日本語入力モードで、←↓↑→を出したいときは、 zh, zj, zk, zl と打つ。

編集モード
i カーソル位置から挿入
A 行末から挿入
o 下に1行挿入。大文字のOなら上に1行挿入
x 1文字削除。2文字消したければ2x
dd 1行削除。2行消したければ2dd
yy 1行コピー。2行コピーしたければ2yy
p 文字なら右に、行なら下に貼り付け。 左や上に貼り付けたい場合は、大文字のP
. 直前の操作を繰り返す
/ /文字列 と書いてEnterで文字列を検索。nで次を検索。Nで前を検索
gg 先頭行へ移動
G 末尾行へ移動
$ 行末へ移動
^ 行頭へ移動
f その行で次にその文字が現れるとことに移動。 例えばfaと打てば、aの文字が最初に現れるところに移動。 行頭(左)方向に文字検索する場合は大文字のF
u アンドゥー。今やった操作をさかのぼって元に戻す。
Ctrl+r アンドゥーでさかのぼったところから同じ操作を再実行
ZZ 今 編集中のファイルを上書き保存して終了
gを押してからcntl+g 行数や単語数を表示
ビジュアルモード

編集モードで、vやVやCtrl+vを打つとビジュアルモードになり、 hjklキーで文字選択、行選択、箱選択などができる。 こうして選択した文字列をyでコピーしてpで貼り付けたり、 dで削除したりできる。特に箱選択は有用。

v 文字選択
V 行選択
Ctrl+v 箱選択
選択状態でU すべて大文字に
選択状態でu すべて小文字に
選択状態で~ 大文字と小文字を逆転
コマンドモード

編集モードで:を打つと、下にコマンドを打ち込む:欄が表示されるので、 そこに以下のコマンドを打ち込んで操作する。 実行したコマンドの履歴は↑↓キーで出てくる。

:q 編集してないファイルを閉じる
:q! 編集してしまったファイルを保存せずに強制終了
:w 今 編集中のファイルを上書き保存(編集は続行)
:wq 今 編集中のファイルを上書き保存して終了
:%s/置換前/置換後/g 文字列の置換。末尾を/gcにすると確認しながら置換
:sp ファイル名 もう一つのファイルを開いて上下に表示。ファイル間の移動はCtrl+wの後にjkキーで
:vsp ファイル名 もう一つのファイルを開いて左右に表示。 ファイル間の移動はCtrl+wの後にhlキーで。 2つのファイルの違いを比較したい場合は、 viの代わりにvimdiffで開く。
:only 複数のファイルを開いていたとき、今カーソルのある方のファイルだけにする
:! コマンド コマンド実行。例えば、viでhoge.texを開いたままで これをコンパイルしたい場合は:!platex hoge

 vi (実際には、viを改良した vim) は UNIX(Linux)マシンには標準装備されている極めて古典的な エディターだけど、秀丸とか QX といった Winマシンの代表的な エディターと比べると、(使い始めの人にとっては)このうえなく不親切で、 使い方をある程度 勉強して覚えないとなかなか使いこなせるようにならない 厄介な代物である。 但し、ある程度の基本操作を覚えて使い方に馴れてくると (ブラインドタッチができる人にとっては) マウスなどを一切 使わずに両手をキーボードのホームポジションに 置いたままでカーソルを上下左右に自由に 動かして(更には異なるファイル間を行き来して) カットアンドペーストしたり、検索/置換したりといった (マウス操作が前提のエディターしか知らない人が見ると、 神業としか思えない) ことが素速くできるようになるので、 馴れてしまうと異様に使いやすい道具となる。 つまり、 「マニュアルを調べなくても画面を眺めて試行錯誤すれば (初めて使う機能の)使い方を連想できる」 といった意味での「初めて使う人や使い始めの人にとっての使いやすさ」は まるで考慮せずに、 「とにかく使い方を覚えて使い慣れた人にとっての作業の迅速性/効率性」 ということに特化した 超マニアックな エディターと言える。 ちなみに、UNIX系OSでviと並んで古典的 (で恐らく今なおどんどん高機能化している)エティターに、 Emacsというのが あるんだけど、キー操作の好みの関係で後藤は今のところ vi派(喰わずぎらいなだけかも)。

vim(よくまとめてあって有用。ここに公開されてる.vimrcは文字コードの自動認識などに対応していてとても有用)
vimユーザマニュアル和訳プロジェクト
viの使い方 (基本操作の分かりやすい説明)
UNIX Operation I(より専門的で詳細な説明)
やっぱりcatが好き(vi の開発者が vi を使いやすくしないでしまったという逸話)
詰め vi (「詰め将棋」ならぬ「詰めvi」なんてマニアックな文化があるのですか。 問題集は参考になります)
viのコマンドリファレンスの書かれたマグカップ (これほしい…)
vim 上でテトリスをやる。
XBlockOut: viとは直接 関係ないけど、Linux上で Takalithを更に難しくしたような 3次元テトリスのゲームができるらしい。で、 ここから ダウンロードできるxbl-1.1.3.tar.gzのバージョンで、 設定ファイルXbl.adの中のキーテーブルのところを、 -keyboard 0 -keytable "nhykol.jxsdcfv ^]p^C0" と書き換えてmake installすれば、一応、右手の操作に関しては、 viのhjklのカーソル移動の練習になるかなと。 コンパイル時にXlib.hがないというエラーが出た場合、 XOrg-develが必要。

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計算サーバーにログインする方法

  計算サーバー(例えばドメインがhoge.akita-u.ac.jp) の自分のユーザーID(例えばsuzuki)にログインするには、 コマンドライン端末で、

ssh suzuki@hoge.akita-u.ac.jp

と打ち込んで、エンターキーを押す。 すると、パスワードを聞いてくるから、 自分のパスワードを入れるとログインできる。 ログアウトするには、logout または exit と打ち込んでエンター。 計算サーバーでの作業が終わったら、必ずログアウトすること。 ログアウトせずに、いきなりコマンドライン端末を閉じたりしないこと。 なお、hoge.akita-u.ac.jpというのは、適当に書いた例なので、 計算サーバーのドメインは各自でちゃんと確かめてちょうだい。

計算サーバーにログインするときに、いちいち ssh suzuki@hoge.akita-u.ac.jp みたいに打ち込むのがいやな人は、 .bashrc の中(のaliasが書いてあるとこの末尾辺り)に

alias hoge='ssh suzuki@hoge.akita-u.ac.jp'

みたいに書き込んで、 コマンドラインで source .bashrc と打ち込んでエンターを押せば、 以後は、hogeと打ち込んでエンターを押すだけでよくなる。

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プログラムのコンパイルと実行方法

例えばFortran90のプログラム hoge.f90 をコンパイルするには、

$gfortran -o hoge hoge.f90

と打ち込むと hoge という実行ファイルができている。 -o hoge というのは、実行ファイルを hoge というファイルに 出力してということ。gfortran hoge.f90 -o hoge という順番に書いてもいい。 実行ファイル名をhogeではなくhageにしたければ、 gfortran hoge.f90 -o hage でもいいけど、特に意図がなければ、 プログラムソースと実行ファイルは同じ名前がいい。 その場合、同じ文字列を続けて打つ方が打ちやすいので、 後藤は、gfortran -o hoge hoge.f90 の語順で打っている。 gfortran hoge.f90 とだけ打って、実行ファイル名を指定しなければ、 a.outという実行ファイルが作成される。

それなりに規模の大きいプログラムの実行時間を少しでも 短くするために最適化してコンパイルする場合は、

$gfortran -O -o hoge hoge.f90

と打ち込む。これも、-O や -o hoge を書く順番は自由だけど、 似たような文字列を続けて打った方が打ちやすいので、 後藤は、このような語順で打っている。

cのプログラムhoge.cをコンパイルする時は、 上記のgfortranをgccと変えればよい。

プログラム(をコンパイルしてできた実行ファイルhoge)を実行するには、

$./hoge

と打つ。./ の意味は今、自分のいるディレクトリーという 意味である。 パスの切られていないディレクトリ内の実行ファイルを実行するには、 パスを指定して実行する必要がある。

プログラムに (キーボードからではなく)ファイル(例えばin.d)からデータを入力するには、./hoge<in.d のように打つ。 プログラムの実行結果を(画面ではなく)ファイル(例えばout.d)に出力するには、 ./hoge>out.d のように打つ。 つまり、in.dからデータを入力して、out.dに出力する場合には、

$./hoge<in.d>out.d

と打つ。 さて、 実行時間の長いプログラムの場合、 上記のように実行させてしまうと プログラムの実行中は、コマンドラインが使えないので、 (特に計算サーバーにログインして実行するような場合) なにかと不都合である。 コマンドラインを有効にしたまま、 プログラムを陰で実行させるには、

$./hoge<in.d>out.d&

のように、末尾に&を付けて実行すると、 コマンドラインが戻ってきてプログラムは陰で実行されている。

プログラム例
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gnuplotの使い方

最小限の簡潔な情報は、 奥村さんとこ 参照。

起動と終了

起動は、コマンドラインで gnuplot と打ち込むと、 gnuplot> というプロンプトが現れるので、 この gnuplot> のプロンプト上で、様々なコマンドを打ち込む。 終了するときは、q と打ち込む。

2次元プロット

x,yデータのグラフを描くときは、x,yデータが2列に並んだテキストデータを 作る。但し、x,yの区切り文字はコンマではなくスペースにすること。 例えば、プログラム例 (rei2.f)で作成した x,f(x)の出力データ(hoge.out)を、横軸をx, 縦軸をf(x)として2次元プロットしたものを 画面に表示する場合、以下のように打ち込む。

gnuplot> plot 'hoge.out'

plot は p と略すこともできる。 hoge1.out, hoge2.out などの複数のデータをプロットしたい場合は、 複数のデータファイルをコンマで区切って列記する。

gnuplot> plot 'hoge1.out','hoge2.out'
プロットを線で結ぶ

プロットどうしを折れ線で結びたい場合は、 w l (with lineの略)を付け加える。

gnuplot> plot 'hoge.out' w l

プロットの点とそれらを結んだ折れ線とを両方とも描きたい場合は、

gnuplot> plot 'hoge.out' w linesp
線形回帰したい

線形回帰とかをやりたい場合は、 この辺参照。 hoge.dの回帰直線をXfig形式で出力する例は kaiki。 複数の回帰直線を同じグラフ中に書きたいときは、 kaiki2みたいに。 コマンドをファイルから読み込む方法は次項の 「(打ち込み困難な)コマンドをファイルから読み込む」参照。

(打ち込み困難な)コマンドをファイルから読み込む

gnuplotで多くの機能を使おうとすると、 打ち込むべきコマンドが長く多くなってしまって、 それをいちいち間違わずに打ち込むのは大変である。 そういう場合は、 打ち込むコマンドを1行ずつ書き込んだファイルを作っておく (例えばhoge.dの線形回帰のグラフをXfig形式で出力する例: kaiki)。 そして、gnuplotを立ち上げずに、コマンドラインから、

$ gnuplot<kaiki

みたいに実行する。 そうすると、 kaikiの例だと、hoge.figが作られている。

プロットや目盛りフォントを大きくしたい

たぶん、gnuplotの初期設定では、プロットや目盛りの数字が、やや小さい のではないかと思います(特に、これをxfigに取り込んでからTeX化するような場合)。 例えばXfigに取り込む際に プロットや目盛りを大きく描かせる場合は、

gnuplot> set term fig fontsize 20
gnuplot> set output 'hoge.fig'

みたいにやってフォントサイズを指定して(上の例では20)から描かせる。 Xfig以外の形式でも、set term *** の後にfontsizeを指定できる形式の 場合は同様に。

プロットの線を太くしたい場合は、以下のようにする。 lw は linewidth の略。

gnuplot> plot 'hoge.out' w l lw 5 
eps画像ファイルに出力

gnuplotの画像をTeXに読み込んで修正する際には、 Xfig形式で出力するのがいいとは思うが、 ここでは、簡単に(コマンドラインからもggvとかで)プレビューできる (そして、TeXにもとりこめて、Xfigで矢印や文字も加えられる) eps形式のファイル(hoge.eps)に出力する方法。

gnuplot> set term post eps enh color
gnuplot> set output 'hoge.eps'
gnuplot> plot 'hoge.out', 'hoge.out' w l

term は t と略せるし、output は o と略せる。 既に、画面上で描画したものをファイル出力したい場合には、 最後の1行は、replot または rep としてもよい。 hoge.eps ができていると思うので、gnuplotを終了して、 コマンドラインで ggv hoge.eps などとしてプレビューしてみる。 eps出力した後に、また画面出力に戻すときは、 set term x11

3次元プロット

x,y,zの値が1行ずつ並んでいるデータの 3次元プロットは、2次元プロットのplotの代わりに、 splot とすればよい。 x,yのデータが碁盤の目状に並んでいてz=f(x,y)を 描かせるような場合、 x座標が同じ点を一列ぶん並べるごとに空行を入れていくと、 w l で描いたときに 碁盤の目の曲面上の隣り合う各点を線で結ぶ (この辺参照)。 例えば、プログラム例 (rei3.f)で作成した rei3.outを碁盤の目の曲面として 描画する場合:

gnuplot> splot 'rei3.out' w l

splotはspと略せる。

3次元プロットの等高線図(コンター図)を描かせる

応力分布などを等高線図で描かせたい場合、

gnuplot> set contour 

としてから3次元プロットをすると、3次元曲面の等高線が xy平面に投影される。 3次元曲面なしで、等高線の投影されたxy平面の図だけを真上から見た図にしたい 時は、

gnuplot> set contour 
gnuplot> unset surface
gnuplot> set view 0,0

としてから3次元プロットする。

軸の最小値、最大値でスケールを指定する

数値計算の収束過程みたいな図で、収束してない方のでかいデータは グラフから飛び出してもいいから、0付近のデータだけを拡大して 描きたい時など、グラフの縦軸の最小値と最大値を指定して、 スケールを設定したい場合は、

gnuplot> set yr[-1:10]

みたいに指定してから描く(yrはyrangeの略)。 この例は最小値が-1,最大値が10ってこと。 横軸の最小値、最大値を指定する場合は、xr を使う。

同じ線種で線を引く

gnuplotで描いたグラフの線をTeXなどに取り込むと、 線がいっぱいある場合に、点線だの一点鎖線だの破線だのの線種が混在してくると、 見にくくなってしまい、線種を実線のみとかに指定して引きたい場合がある。 その場合は、plot 'hoge.out' w l の後に線種の番号(実線なら1)を指定する。

gnuplot> plot 'hoge.out' w l 1, 'hage.out' w l 1
線を太くする
gnuplot> plot 'hoge.out' w l lw 5 
プロットサイズを指定する

プロットサイズを指定したい場合は、

gnuplot> plot 'hoge.out' ps 4

のように。

プロットタイプを指定する

+×*□■◯などのプロットタイプを指定してプロットする時は、

gnuplot> plot 'hoge.out' pt 1, 'hage.out' pt 2

みたいに。 ちなみに、番号とプロットタイプとの対応は、 1:+, 2:×, 3:*, 4:□, 5:■, 6:◯, 7:●, 8:△, 9:▲, 10:▽であるが、 これをXfigに読み込むと、 1:+, 2:×, 3:*, 4:□, 5:◇, 6:△となり、 7以降は、また1:+からの繰り返しと同じとなる。

プロット色を指定する
gnuplot> plot 'hoge.out' lt 1, 'hage.out' lt 2

みたいにしてプロット色を指定できる。 番号と色との対応は、(見た感じだと) 1:赤、2:緑、3:青、4:紫、5:水色、6:茶、7:黄、8:紺、9:橙、10:深緑 であるが、これをXfigに読み込むと、 1:黒、2:青、3:緑、4:水色、5:茶、6:桃、7:黄 となり、8以降は、また1:黒からの繰り返しと同じとなる。

コマンドライン上にグラフを描く

Xウインドーを使えない環境で操作してるとか、 あるいはちょっとアスキーアートを描きたいとか、 コマンドラインの端末上に文字列をつらねてグラフを描かせるには、

gnuplot> set term dumb

としてから、描画する。 Xウインドー出力に戻すときは、set term x11

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Xfigの使い方

マニュアル(日本語版)は Xfig User Manual

起動と終了

「アプリケーション」→「グラフィックス」→xfig で起動。 あるいはコマンドラインからxfig .&で起動 (xfigスペースの後にピリオドを打つと、ファイルを開く時に 今の作業ディレクトリーを参照してくれる。&をつけるのは、 xdviとかと同じ理由)。 「File」の「Exit」で終了できるけど、 eps形式やLaTeXのeepic形式にExportするのが目的だった場合でも、 後で修正が必要になった時のために Xfig形式にもSaveAsで保存しておくこと。

画像ファイル(eps,png等)に矢印や文字列を挿入

Pictureをクリックし、画像の挿入領域を(横幅は)適当に指定する。 Edit PanelのBrowseで編集したい画像ファイルを選択する。 選択したら、Edit PanelのChange h/w ratioのShrink to origをクリックして Applyをクリックするとオリジナルの縦横比になるし、 Use original sizeをクリックしてApplyをクリックすれば オリジナルの画像サイズになる (LaTeX用eps等の修正は、オリジナルサイズで行えばよい)。 あとはxfigの機能で矢印を描いたり文字列を挿入する。

eps画像に矢印や説明を加えてLaTeXに取り込む(PS/LaTeX編)

eps画像ではなくeepic形式でLaTeXに取り込みたい場合、 gnuplotのグラフをLaTeXに取り込みたい場合は、 eepic編PS/LaTeX編を参照。 .bashrcにalias xfigp='xfig -specialtext -latexfonts -startlatexFont default'とでも書いておけば、xfigpで起動した場合には、以下のSpecial Flagの設定は しなくてもよい(参考:LaTeX と Xfig)。

Xfig を立ち上げ、 File → Open から(gnuplotでfig形式で保存した)ファイルを開き、 「Xfigの使いかた」の要領で矢印や説明の文字列を 書き込むのだが、 「T」をクリックして文字列を書き込む前に、 Text Flags をクリックして、Special FlagをSpecialにしておく。 文字列は、LaTeXに取り込んでから修正するので、 この時点では目印となるローマ字などを書き込んでおく。 File → Export で、Combined PS/LaTeX を選択して倍率を指定して hoge.pstex といったファイル名で保存する。 すると、hoge.pstex の他に hoge.pstex_t というファイルができている。 図を読み込みたい LaTeX ファイルで、 \input{hoge.pstex_t} のように、hoge.pstex_tを読み込めば図が挿入される。 hoge.pstex_tは eepic編のeepic形式ファイルと同様の書式で 書かれているので、eepic編と同様に文字列を LaTeXで修正することができる。 なお、Special FlagをNormalのままにして書いてしまった文字列は hoge.pstexの方に書かれてしまうので、LaTeXでの修正ができない。 文字列を書いてしまってからSpecial FlagをSpecialにしても、 遡ってSpecial Flagが反映されることはないので、 もう一回 文字列を書きなおす。 pstexを使うつもりがなくて描いた図でも、後から pstexにしたくなる場合もあるので、常にSpecial Flagをデフォールトに しておくのがいいかもしれない。

上記の操作をしても、hoge.pstex_tの方に文字列が書き込まれていない場合は、 フォントでエラーが出ている可能性がある。 テキストを書き込んだ際に、エラーが出ていればその可能性大。 その場合は、テキストのフォントをDefaultではなく、 Romanなどに変えてやると、うまくいくかも知れない。

矢印

ジグザグのマーク(POLYLINE Drawing)をクリック。 右下の方に現れる Arrow modeとArrow Typeを選択、 始点と折り曲がる点は左クリック、 終点で真中クリックすると矢印が付く。

文字列の挿入

Tのマークをクリック。 右下の方に現れる Text SizeとText Fontを適当に選択 (数式の場合は、Palatino-Italic辺りかなあ)。

Xfigで描いた図を挿入(マージ)

例えば、gnuplotからfig形式で出力したグラフをXfigで開いておいて、 それに、あらかじめXfigで描いておいた載荷条件の図などを挿入したいという場合が よくある。 その場合は、File の Merge を選んで、挿入したい図のfigファイルを選んで Mergeをクリックする。 そうすると、挿入したい図が、現在の図に重ね合わされる。 挿入した図の大きさを調整するには、Scaleをクリックし、 四隅に現れる□をクリックして動かすと図の大きさが変わる。 挿入した図の位置を調整するには、Moveをクリックし、 四隅に現れる□をクリックして動かすと図を移動できる。

グルーピングしてからコピー

線や文字列のかたまりとして描かれている図を (一本一本の線とかの要素ごとにじゃなくて) かたまりごとコピーしたい場合は、 Editingの左下の GlUE objects into COMPOUND object をクリックし「人差指ポインター」が現れたら、マウスの 真中ボタンをクリックする。 するとポインターが+印に変わって領域選択できるようになるので、 グルーピングしたい部分を領域選択して、もう一度 真中ボタンを クリックする。そうすると、ポインターが人差指印に戻るので、 そこで右クリックすると、領域選択した長方形の4隅に□マークが 表示されるようになるので、コピーの時は、この□マークをクリックすると、 かたまりごとコピーできる。

マウスポインタの最小移動幅を変更して、 もっと微妙に位置を調整したい

デフォールトのマウスの 最小の移動単位よりももっと細かく位置調整したい場合は、 Piont PosnのところをANYにする。

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gFTPの使い方

サーバーにファイルをアップロードしたり、 サーバーからファイルをダウンロードするにはgFTPを使う。 gFTPは「アプリケーション」→「インターネット」→「gFTP」で起動する。

FTP (非推奨)

ふつうにFTPするには、 ホストの欄に接続するサーバーのホスト名つきドメイン名 (FQDN) を、hoge.akita-u.ac.jp のように書き込む。 ポート番号は省略してもいいが、書き込むんなら21。 サーバーの自分のユーザーIDをユーザ欄に書き込む。 パスワード欄にパスワードを書き込む。 そのとなりのFTPやFTPSなどのプロトコルを選択できるところは、 FTPにしておく。 そして、「ホスト」欄の左側にある (パソコンが2台描かれている)アイコンをクリックすると サーバーにつながる。 左側のファイル一覧がクライアントマシン(ローカル)で、 右側のファイル一覧がサーバー(リモート)である。 クライアント(ローカル)のファイルをサーバー(リモート)にアップロードするには、 真中の上にある右矢印をクリックする。 サーバーのファイルをクライアントマシンにダウンロードするには、 真中の下にある左矢印をクリックする。 FTPは、パスワードやファイルが暗号化されずにやりとりされるので、 セキュリティー上はあまり勧めない (特に学外とやりとりする際は)。 ブックマークに登録すれば、次からは、ブックマークを 選ぶだけでよい。

SFTP (推奨)

FTPはパスワードやファイルが暗号化されずに やりとりされて危険なので、 SFTPを用いることを奨める。 gFTPで SFTPを使うための設定は、まず、 「FTP」→「オプション」→「ssh」を選び、 「SSHプログラム名」の欄に「ssh」と記入。 「SSH2SFTPサブシステムを使用する」にチェックを入れ「OK」をクリック (これらの設定は保存されるので次回以降は不要)。 接続の設定は、ポート番号を21ではなく22とし (たぶん、空欄でも自動的に22が選ばれる)、 パスワード欄となりのプロトコルをFTPやFTPSではなくSSH2を選ぶ。 あとは、FTPの操作と同様。

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LaTeXファイルをコンパイルしてxdviで表示

LaTeX の書き方については、 LaTeXとXHTMLを一緒に学ぼう

hoge.texというLaTeXファイルをコンパイルするには、 コマンドラインで

$ platex hoge

と打ち込む。 コンパイルしてエラーが出たなら、(vi等で)編集し直して、 再度コンパイル。上記のコマンドをもう一度 打ち込んでもいいし、 省略するなら !p でも可 (vi hoge.texも二回目以降は、!vと省略できる)。 エラーが出なければ、次のように打ち込んで xdvi で結果を表示させてみよう。

$ xdvi hoge&

最後の & は、 プログラムのコンパイルと実行方法 のところで説明したように、プログラムを陰で実行させて、 プログラムの実行中もコマンドラインが使えるようにする方法だ。 xdvi を実行した後に、hoge.texの修正やコンパイルを行わないなら、 最後の & はなくてもよい。 xdvi の画面を見ながら編集作業を行う場合は、 最後に & を付けておけば、コマンドラインが使えるので、 viでhoge.texを編集してコンパイルしたのちに、 開きっぱなしにしている xdvi の画面をクリックすれば、 編集内容が反映される。 印刷する時は、dvipdfmでpdf化してから印刷するのが無難。

古い情報: xdviから印刷するときは、 右側の Printボタンをクリックし、 Printer name の欄に(デフォールトではlpと書かれてるのを消して)、 設定してあるプリンターの名前(LBP320LANとか)を書き込み、 Printをクリックして、All pages か Current page かを選ぶ。 LBP320とかにプリントアウトした場合は、 フォントがフリーフォント(さざなみフォント)なので、 ちょっとおもちゃっぽい感じになる。 論文とかの本番用の印刷は、ポストスクリプトプリンターとして使える 学科のネットワークプリンターの方に打ち出すと、 きれいなフォントで印刷できる。

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LaTeXからpdfを作成

詳しくは、 PDFの作り方 - TeX Wiki参照。

LaTeXで書いたものをpdfに変換したい場合は、 まずコンパイルして、 dviファイル(例えば hoge.dvi)を作る。 そして、

$ dvipdfm hoge

と打ち込めば、hoge.pdf という pdfファイルができあがっている。 pdfファイルを表示させて確認したいなら、

$ evince hoge.pdf

と打ち込んで、evinceを立ち上げる。印刷もできる。 プレゼン用にランドスケープ配置 (横長)のpdfを作る場合は、

$ dvipdfmx -l hoge 

と打ち込む。

読み込みパスワード制限付きのpdfを作りたい

pdfファイルをAdobeリーダーやxpdfで開く際に、 パスワードの入力を求められるようにしたい場合、

$ dvipdfmx -S hoge 

と打ち込むと、まず、オーナーパスワードを求められる。 これは、たぶんファイルの所有者が何かするときのためのものだと思うが、 適当に入れる。読み込みパスワードと同じでもいいと思うが、 自分のログインパスワードなんかを入れないように。 次に、ユーザーパスワードを訊かれる。これが、pdfを開く際の 読み込みパスワードとなる。

矢印が表示できないとか、文字化けするとか、 Acrobatで編集できないときは、ps経由でpdf化してみる

dvipdfmでうまくpdf化できなかったり、色々とトラブルがあった場合は、 ためしに以下のようにps経由でpdf化するとうまくいくことがある。

platex hoge
platex hoge
dvips hoge
ps2pdf -sPAPERSIZE=a4 hoge.ps

sPAPERSIZE=a4のオプションをつけないとレターサイズになって レイアウトがずれてしまう。

(目次) (先頭)

gnuplotの図をLaTeXに取り込む

gnuplotの図にinkscapeで矢印等を加えてLaTeXに取り込む(pdf_tex編)

inkscapeは色々と高機能なので、今後はinkscapeを用いる やり方を推奨する。 まず、inkscape のインストールは、

$ sudo apt install inkscape

まず、gnuplot で$x^{2}-y^{2}$の3次元プロットを描いて、 svgで出力する。 pdfとかで出力してもいいのだが、 TeX貼り付け用ファイルがpdf(図)とpdf_tex(テキスト)で、 inkscapeで図を編集するための (図とテキストを含む)元のファイルがsvgと 区別しておいた方がいいと思う。

set term svg 
set output "x2y2.svg"
splot x**2-y**2

inkscape x2y2.svg& でinkscapeを立ち上げ、x2y2.svgを開く。 gnuplotでグラフを描くときに unset key をやるのを忘れていれば、 inkscapeで凡例を消してもよい。 オブジェクトを削除する場合は、左側の消しゴム (A, スプレーの下、ひっくり返ったバケツの上辺りの、斜めのピンクっぽい四角)を 選択し、上部の「モード」の隣の赤い× (消しゴムに触れたオブジェクトを削除)を選択して、 「幅:10」「... 0」(「オブジェクトから切断」モードのときに表示される) が消えたのを確認する(×の右の四角に○をクリックするとモードが切り替わる)。 その状態で、消したいものをこすって消す。

凡例の線を消すと、グラフの線まで一緒に消えてしまう場合: 左側の矢印の2番目のノードツールを選択→ 線を選択→パス→分解→消しゴムで消したい方をこすって消す。

矢印を入れる場合は、 まず、左側の鉛筆を選択。始点と終点を1クリックで選択し、直線を引く。 クリックしたまま動かすと、マウスの軌跡をそのまま描くので直線にならない。 右側に「ストロークのスタイル」というのが出ていない場合は、 Cntl+Shft+Fを押すと現れるので、 ストロークのスタイルのマーカーのところで、 好きな矢印を入れる(始点、終点の順番に線を引いた場合はマーカー:の3番目)。
テキストを入れる場合は、 左側のA(ペンの下、スプレーの上辺り)を選択して、 矢印の始点の辺りに目印となる文字列(例えば、x2-y2とか)を入れておく。 まずは、この状態のものを(後で編集が必用になったときのために)、 inkscapeの標準書式(svg)で保存しておく。
LaTeXで編集できる状態で保存するには、 ファイル→名前を付けて保存 のところで、 Portable Document Format (*.pdf)を選択し、 「保存」をクリックすると、 Portable Document Format というウィンドウが出てくるので、 Omit text in PDF and create LaTeX file のところにチェックを 入れてから OK をクリックする。 すると、x2y2.pdf の他に、x2y2.pdf_tex というファイルが 出力されている。 ちなみに、このx2y2.pdfをevinceとかで開いてみると、 空白ページだらけでちゃんと表示されないが、気にしなくてよい。 これを、以下のように書いた zu.tex というファイルに読み込んでみる。

\documentclass[a4j]{jsarticle}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx,color}
\begin{document}
\scalebox{0.8}{   % 80%に縮小
 \input{x2y2.pdf_tex}
}
\end{document}

pdfplatex でコンパイルして、evinceで図が取り込まれているのを確認する。 x2y2.pdf_texをviで開き、目印として記入した x2-y2等の文字列を検索する。 その部分を$x^{2}-y^{2}$のように数式モードで修正する。 位置がおかしければ、\put(x座標,y座標)で書かれた座標を修正して、 コンパイルし直し、試行錯誤で調整する。

 \put(0.60066446,0.48770763){\color[rgb]{0,0,0}\makebox(0,0)[lt]{\lineheight{1.25}\smash{\begin{tabular}[t]{l}
$x^{2}-y^{2}$
 \end{tabular}}}}%

文字の大きさを変えたい場合は、 変えたい文字のところを(例えば縦横20ptにしたければ)、 {\fontsize{20pt}{20pt}\selectfont    }でくくる。

{\fontsize{20pt}{20pt}\selectfont$x^{2}-y^{2}$}

図全体で文字のサイズを変えたい場合は、 ¥begin{picture}の直後と ¥end{picture}の直前に、 以下のように {\fontsize{20pt}{20pt}\selectfont    } を入れる。

  \begin{picture}(1,0.8)%
{\fontsize{20pt}{20pt}\selectfont
    \lineheight{1}%
    \setlength\tabcolsep{0pt}%
    \put(0,0){\includegraphics[width=\unitlength,page=1]{x2y2.pdf}}%
    \put(0.135,0.19366667){\makebox(0,0)[t]{\lineheight{1.25}\smash{\begin{tabular}[t]{c}-10\end{tabular}}}}%
 \put(0.64017868,0.62463622){\color[rgb]{0,0,0}\makebox(0,0)[lt]{\lineheight{1.25}\smash{\begin{tabular}[t]{l}
    $x^{2}-y^{2}$
    \end{tabular}}}}%
}
  \end{picture}%
\endgroup%

gnuplotの図をそのままLaTeXに取り込む(eepic編)

gnupotで描画した図を倍率だけ指定してそのままeepic形式でLaTeXに取り込む なら、

gnuplot>set term eepic
gnuplot>set size 0.5, 0.5
gnuplot>set output 'hoge.tex'
gnuplot>plot 'hoge.d' w l

みたいにeepic形式と、倍率と出力ファイル名を指定してから描画する。

gnuplotの図に矢印や説明を加えてLaTeXに取り込む(eepic編)

基本は白黒の絵で構わない場合、 図のファイルサイズを小さくして読み込みを速く軽くして おきたい場合などにお薦め。 色つきでLaTeXに取り込みたいときは、 PS/LaTeX編参照。

gnuplotで描いた図に説明のための矢印や文字列を (LaTeX形式で)書き込むには、以下のような手順で行う。 まず、gnuplot の図を Xfig 形式で出力する (プロットやメモリ数字を大きく描きたい場合は、 ここ参照)。

gnuplot>set term fig
gnuplot>set output 'hoge.fig'
gnuplot>plot 'hoge.d' w l

次に Xfig を立ち上げ、 File → Open から(gnuplotでfig形式で保存した)ファイルを開き、 「Xfigの使いかた」の要領で矢印や説明の文字列を 書き込む。文字列は、LaTeXに取り込んでから修正するので、 この時点では目印となるローマ字などを書き込んでおく。 File → Export で、LaTeX picture + eepic Macros を選択して 倍率を指定して保存する。 ファイル名は、hoge.tex のように拡張子を.tex にしておくといいと思う (こうすると、LaTeXの\inputコマンドで拡張子なしで読み込めるし、 viやgeditで編集する際に、LaTeXコマンドを識別して色分け表示してくれる)。 なお、倍率を変える時は、枠内に100.0と表示されている数字をマウスで選択し、 マウスのポインターが数字の上にある状態でDelキーで数字を消して書き直す (マウスのポインターが枠外にあると、文字選択状態でも書き換えられないので 注意)。 保存した eepic形式のファイルを LaTeXファイル に読み込むには、 \usepackage{epic,eepic,eepicemu}を以下のようにプリアンブルに加えてから、 図を挿入したいところで、 \input{hoge}とする。figure環境を使うなら、 例えば、LaTeX(その4) の\includegraphics[width=******]{hoge.eps}のところを、 \input{hoge}と変えればよい。例えば、

\documentclass[a4j]{jarticle}
\usepackage{epic,eepic,eepicemu}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx,color}
\begin{document}
前にgnuplotで描いた図を\LaTeX に貼り付けてみる。
\begin{figure}[h] 
 \begin{center}
   \input{hoge}
  \end{center}
   \caption{$x^{2}-y^{2}$のグラフ}
\end{figure}
こんな感じになる。
\end{document}

みたいに。で、LaTeXに読み込んでから、文字列の修正や 必要に応じて色づけなどを行うのだけど、それについては、
文字の修正(win版Ngraph)
文字の修正(gnuplot)
図に色をつける
辺りを参照してて。

注意: 上記のepic.sty, eepic.sty, eepicemu.styの各スタイルファイルは、 Vine Linux4.0にデフォールトインストールされているバージョンを 想定している。Windows上でNgraphやQfigからgra2eepiでeepic化した ファイルを読み込む場合には、 それと整合するバージョンの epic, eepic, eepicsup(,cutも?) を用いる必要がある。 実は、Vine Linux3.2までは、 Windowsユーザー時代に使っていたcut, epic, eepic, eepicsupを 用いて、Linux上のXfigで作ったeepicも読み込めていたようなのだが、 Vine Linux4.0でそういうこと(Xfigでepicではなくeepicまたはeepicemuを 選択してエクスポート)をするとxdvi表示時に xdvi-xaw3d.bin: Fatal error: Too many points のエラーで終了するようになってしまったので、 Vine Linux4.0環境に特化することにした。

Xfigやgra2eepicでTeX化した図の大きさを変えたい

Xfigでeepic化したTeXファイルや Windows上のNgraphやQfigをgra2eepicでeepic化した TeXファイルに矢印や文字列を書き込んでしまった後に大きさを変えて、 読み込みたい場合がある (論文用に作った図を、プレゼン用に大きくして読み込みたいとか)。 その場合は、 eepic化したファイルの上の方にある

\setlength{\unitlength}{0.00058333in}

みたいに書かれた部分 (gra2eepicの場合は、\unitlength=.01mm みたいに書かれた部分)の サイズを変更してみる (参考:千田メモ)。

gnuplotの図に矢印や説明を加えてLaTeXに取り込む(PS/LaTeX編)

図のファイルサイズが大きくなってやや重くなるけど、 カラーの絵をLaTeXに取り込みたい場合や Xfigの図をXfig上で見える状態に近い形で利用した場合などにお薦め。

細かい部分については、 eepic編の場合とほぼ同様なので、 そちらも参照してもらうとして以下、簡単に。まず、

gnuplot>set term fig color
gnuplot>set output 'hoge.fig'
gnuplot>plot 'hoge.d' w l

として、gnuplotの図をカラーでXfig形式に保存する(但し、 gnuplot上で最初の一色目の赤は、Xfigでは黒になってしまうので、 これの色を変えたい時は、Xfig上でUpdateをクリックして 色を変える)。 次に Xfig を立ち上げ、 File → Open から(gnuplotでfig形式で保存した)ファイルを開き、 「Xfigの使いかた」の要領で矢印や説明の文字列を 書き込むのだが、 「T」をクリックして文字列を書き込む前に、 Text Flags をクリックして、Special FlagをSpecialにしておく。 文字列は、LaTeXに取り込んでから修正するので、 この時点では目印となるローマ字などを書き込んでおく。 File → Export で、Combined PS/LaTeX を選択して倍率を指定して hoge.pstex といったファイル名で保存する。 すると、hoge.pstex の他に hoge.pstex_t というファイルができている。

図を読み込みたい LaTeX ファイルには、 まず、プリアンブルに \usepackage[dvipdfmx]{graphicx,color} を加えてから、 図を挿入したいところで、 \input{hoge.pstex_t} のように、hoge.pstex_tを読み込めば図が挿入される。 hoge.pstex_tは eepic編のeepic形式ファイルと同様の書式で 書かれているので、eepic編と同様に文字列を LaTeXで修正することができる。 なお、Special FlagをNormalのままにしておくと、文字列が hoge.pstexの方に書かれてしまうので、LaTeXでの修正ができない。 挿入される図の大きさを調整するには、 \scalebox{0.8}{\input{hoge.pstex_t}} のようにscaleboxでくくって最初の{}内の数字を変えればよい。

\documentclass[a4j]{jarticle}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx,color}
\begin{document}
前にgnuplotで描いた図を\LaTeX に貼り付けてみる。
\begin{figure}[h] 
 \begin{center}
  \input{hoge.pstex_t}
 \end{center}
 \caption{$x^{2}-y^{2}$のグラフ}
\end{figure}
こんな感じになる。
\end{document}
グラフの縦軸の文字列を回転させて縦に配置したい

グラフの縦軸の説明のための文字列(例えば「無次元化たわみ(v/L)」とか」)は、 グラフの縦軸に沿って下から上に、横向き横書きで縦長に配置したい場合が 多いと思うが、その場合は、 まず Xfigで縦軸の文字列の書き始めの(つまり下側の)位置あたりに、 「tawami」とか適当な目印の文字列を書いておく。 で、それを、 Exportでeepic化した図のファイル(hoge.tex)の中で、 目印の文字列(tawamiとか)を見つけ、その文字列を、 \rotatebox{90}{無次元化たわみ($v/\ell)$} とかに書き換える。 実際には、

\put(0,3600){\makebox(0,0)[lb]{{\SetFigFont{12}{14.4} {\rmdefault}
{\mddefault}{\updefault}\rotatebox{90}{無次元化たわみ($v/\ell)$}}}}

みたいな感じになるだろうか。位置の微調整は、上記の\put(0,3600)の 座標値を修正する。 この図のファイル(hoge.tex)を読み込む方の(論文本体とかの)texファイルには、 プリアンブルに、\usepackage[dvipdfmx]{graphicx,color}を加えておく。 この方法で回転させた文字列は、dvipdfmxでpdf化してもそのまま 回転された状態で表示される (Windows版のNgraph5.45で描いたgraファイルをgra2eepicでTeXに 取り込んだものは、dvipdfmでpdf化すると、文字の回転が もとに戻ってしまったものだけど)。

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始点・終点の文字列を指定してLaTeXで矢印を書く

特にプレゼンシートを書いている時など、 座標や相対的な位置関係を長さで指定して矢印を入れたりするのは、 dviファイルを見ながらの試行錯誤が必要でめんどくさい。 矢印の始点・終点となる文字列を指定して矢印を書けると便利である。 プリアンブルに \usepackage{pst-node} と書いてから、以下のように\rnode{ラベル}{文字列}みたいにして文字列に ラベルをつけ、 \ncline[linecolor=矢印の色]{->}{始点のラベル}{終点のラベル} みたいにして矢印が引けるようだ。

\documentclass[a4j]{jsarticle}
\usepackage{pst-node}
\begin{document}
\begin{center}
 \rnode{zakutu}{座屈}\\
     \vspace{20mm}
 \rnode{kaiseki}{解析}\hspace{20mm}\rnode{zikken}{実験}
 \ncline[linecolor=blue]{->}{zakutu}{kaiseki}
 \ncline[linecolor=red]{->}{zakutu}{zikken}
\end{center}
\end{document}

但し、上記の方法で作成したdviはxdviでは矢印が表示されるが、 dvipdfmxで作成したpdfでは矢印が表示されない。 dvips hoge.dviとps2pdf hoge.pdfを行ってpdf化すれば矢印が表示されるようだ。 dvipsとps2pdfでpdfファイルを作る場合、 ハイパーリンクを有効にしたければプリアンブルは、

\usepackage[dvipdfm]{hyperref}

ではなく

\usepackage[dvips]{hyperref}

とする。 矢印を多用するスライドファイルをdvips+ps2pdfでA4横長pdfスライド化する場合は、

platex $1.tex
dvips -t landscpae $1.dvi
ps2pdf $1.ps

みたいなファイルを適当な名前(例えばpslpdfとか)で保存し、 実行属性を与えておけば、hoge.texみたいなtexファイルに対して ./pslpdf hogeで横長pdfファイルが作られる。 しょっちゅう使うなら、/usr/bin にコピーしてchmod 755 しておいても いいかも。

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The GIMP

塗りつぶしパターンを追加する

鋼橋の部材表面を木材の表面に塗り替えるといったことをしたい場合。 塗りつぶしに使いたいパターンを切り出してGIMPで開いておいて、 ダイアログ→パターンで、右上の「左向き三角」をクリック→ 「タブを追加」→「画像」で、パターンに追加される。 パターンにしたい画像を切り取って、拡張子をpatにして、 ~/.gimp-2.0/patterns の中に保存する。 次回起動後、 もしくは再読み込みで使用できるようになる。

画像に透ける文字を入れる

例えばこんなふうに、 文字を貼りつけた背景画像が文字の中に透けているような文字の貼り付け方。 まず、GIMPで画像を開く。 「画面に文字を追加」するために道具箱のTをクリック。 好きなフォントを選び、フォントの大きさを指定し、色をクリックする。 HTML表記のところにffffffと入力してOKをクリックし、色を白にする。 画像の文字を書き入れたいところにマウスのポインターを持っていき、 クリックして文字を書き入れる(この時点では指定した白で文字が書き込まれる)。 ダイアログのレイヤーを選択する。 レイヤーというウィンドウが表示され、 文字を書き込んだテキストレイヤーが上にあり、背景が下にあると思う (文字を書き直したりすると複数のテキストレイヤーができているかも知れないが、 その場合は不要なものを消しておく)。 背景を上に、テキストレイヤーを下に移動させるのだが、 この状態で背景やテキストレイヤーを選択しても移動できないようだ。 そこで、まず背景を選択して右クリックで「レイヤーを複製」を選び、 「背景 コピー」というレイヤーを作る。 「背景 コピー」というレイヤーを選択すると、これは矢印アイコンで 上に移動できるので、「背景 コピー」をテキストレイヤーの上に移動させる。 そして、オリジナルの「背景」は右クリックして「レイヤーを削除」で削除する。 「背景 コピー」、テキストレイヤーの順に並んでいるのを確認して レイヤーのウィンドウを閉じる。 次に、フィルタのマップのバンプマップを選択する。 するとバンプマップというウィンドウが開くので、 バンプマップのところでテキストレイヤーを選択しOKをクリックする。 すると、さきほどの白い文字列が背景に透ける。 透け具合の調整はバンプマップのウィンドウの「深度」とかで調整する。

参考:GIMP で画像に「SAMPLE」と文字を入れる - バンプマップ フィルタを使って

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OpenOffice

OpenOfficeは特に使わないでもすませられるとは思うけど、 MS-Office形式で送りつけられたファイルの 解毒 に限らず、 表計算ツールやプレゼンツールとかはそれなりに便利なこともある。 「 OpenOffice.org の使い方 」がよくまとまっていると思う。

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