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基礎工学講座での計算サーバーの使い方

注意: 以下で用いている keisan.nihon.kagi-u.ac.jp というホスト名付きドメイン名は、 適当に書いた例なので、 この部分は、後藤班の計算サーバーのホスト名付きドメイン名に読み替えること。 あと、 gotou というユーザー名も例なので、各自に与えられたユーザー名に読み替えること。 くれぐれも、そのまま書き込まないように。

目次
ログインとログアウト
FFFTP でファイル転送
フォートランのコンパイルと実行
UNIX コマンドや VI の使い方
X 窓の使い方

ログインとログアウト

 Windows マシンから計算サーバーにログインするには、 Cygwin 窓 を開いて SSH を使う (修士の学生さんの中には、 Tera Term などの Telnet を使ってログインしていたという人も いると思うが、 Telnet は情報が暗号化されずにやりとりされてセキュリティー上の 問題があるので、ゆくゆくは、SSH によるアクセスしか認めない方向に したい。 Tera Term で SSH を利用できるようにする TTSSH というものもあるが、これは、SSH のバージョン1 にしか対応していない。 セキュリティー上、ゆくゆくは SSH バージョン 2 でのアクセスしか認めない 方向にしたい。 SSH2 を使えるアプリケーションなら、 別に Cygwin 以外のものを使っても構わない)。

ホスト名付きドメイン (FQDN)が keisan.nihon.kagi-u.ac.jp という 計算サーバーに、 gotou というユーザーID の人がログインするには、 Cygwin 窓で、 ssh gotou@keisan.nihon.kagi-u.ac.jp と打つ*。 そうすると、 Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? みたいに訊かれるので yes と打つ。 そうすると、gotou@keisan.nihon.kagi-u.ac.jp's password: とパスワードを訊かれるので、パスワードを打てば計算サーバーにログイン できる (* 計算サーバーにログインするときに、いちいちこう打つのがめんどうな人は、 .bashrc の中に、 alias k3="ssh gotou@keisan.nihon.kagi-u.ac.jp" みたいに書けば、k3 とだけ打てばいいようになる。 詳しくは、Cygwin のインストール 参照) 。

 ログインしてからの UNIX コマンドの操作は、 UNIX コマンドの操作を参照のこと。

 計算サーバーからログアウトする時は(サーバーのプロンプトで)、 logout と打つ (それがめんどくさいときは、Ctrlキーを押しながら d を押す)。 Cygwin 窓を閉じるには (Cygwin のプロンプトで)、exit と打つ (いちいちこう打つのがめんどうな人は、 .bashrc の中に、 alias q=exit みたいに書けば、q とだけ打てばいいようになる。 詳しくは、Cygwin のインストール 参照)。

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FFFTP でファイル転送

 Windows マシン上で作ったプログラムやデータファイルを計算サーバーに アップロードしたり、 計算サーバー上で計算した結果のデータファイルを Window マシンに ダウンロードしたりするには、 FFFTP を使う。 まず FFFTP 自体はインストールされているものとする (インストールの方法は、 ここを参照)。

 まず、ホスト名付きドメイン (FQDN)が keisan.nihon.kagi-u.ac.jp という 計算サーバーに、 gotou というユーザーID の人が接続するための設定をしておく。 FFFTP の「接続」→「ホスト設定」→「新規ホスト」の画面で、 「ホストの設定名:計算サーバー」 「ホスト名:keisan.nihon.kagi-u.ac.jp 」 「ユーザー名:gotou」といった必要事項を書き込む。 1台のパソコンを何人かで共有する場合は、 パスワードは保存しない方がいいだろう。 「最後にアクセスしたフォルダを次回の初期フォルダとする」には チェックを入れていた方が便利だろう。 この設定をしておくと、 次回 FFFTP を立ち上げた時からは、 「ホスト一覧」に自分が設定したホスト名(計算サーバー)が現れるので、 それを選択して、「接続」をクリックするとサーバーに接続される。 画面の左側の枠内には Windows パソコン端末上のフォルダー/ファイル群が表示され、 右側の枠内には、計算サーバー上のフォルダー/ファイル群が表示される。 パソコン端末上のファイルを計算サーバーに アップロードする時は、アップロードしたいファイルを パソコン端末のファイル群の中から選んで (二つ以上を選びたい時は、Ctrlキーを押しながら選択)右クリックし、 「アップロード」を選ぶ。 計算サーバー上のファイルをパソコン端末にダウンロードする時は、 計算サーバー上のファイル群の中からダウンロードしたいファイルを選び (二つ以上を選びたい時は Ctrlキーを押しながら選択)右クリックし、 「ダウンロード」を選ぶ。

 今のところ、上記の設定のみでたぶんつながるとは思うが、 いつもまにか大学側の設定が変わってプロキシの設定をしなければなくなって いた場合には、 FFFTP を立ち上げて、「オプション」→「環境設定」→「FireWall」の画面で、 「FireWallのタイプ:USER ユーザー名@ホスト名」 「FireWallホスト:proxy.nihon.kagi-u.ac.jp」 「ポート:8080」 のように書き込む。 例によって、proxy.nihon.kagi-u.ac.jp は適当に書いた例なので、 Operaの設定画面とかで大学のプロキシサーバーの ホストを確認すること。

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フォートランのコンパイル

 計算サーバーのLinuxプロンプト上でのプログラムのコンパイルと実行は、 Cygwin 窓上でのプログラムのコンパイルと実行と基本的には同じ (というか、Cygwin の方が UNIX と同じ動作をするように作られているもの)。 hoge.f というプログラムのソースファイルをコンパイルして、 その実行ファイルを hoge に出力する場合の 基本形は、
g77 hoge.f -o hoge
と打ってEnter。 でかいプログラムなどを最適化して速く走るようにしたい場合などは、
g77 -O hoge.f -o hoge
と打ってEnter。 まあ、書く順番は多少 変えられるので、 速く打つ場合の打ちやすさということを考えた場合は、 似た文字列どうしを近くに持ってきた方が打ちやすいかも知れないので
g77 -O -o hoge hoge.f
みたいに打ってもいい。 こうしてできあがる 実行ファイルは、hoge だが、 計算サーバーの Linux プロンプト上で実行するには ./hoge と打つ(これは、Cygwin 上でコンパイルしたプログラムを 実行する時も同じ。DOS 窓では ./ は不要)。 入力データや出力データを指定するときは、
./hoge<zyouken.d>kekka.d
みたいに指定する(WinFD の実行コマンド欄に入力する場合と同じ書き方)。 あと、
g77 hoge.f
とだけ打てば、a.out という実行ファイルができてる。

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UNIX コマンドや VI の使い方

 計算サーバーにログインしてからの UNIX コマンドによる操作方法については、

UINIXの基本コマンド (基本操作の分かりやすい説明)
UNIX Operation I(より専門的で詳細な説明)

辺りを参照のこと(というか、 UNIX の操作方法なんて検索すればいっぱい出てくる)。

 計算サーバー上にあるデータファイルやプログラムをちょっと書き換えたい だけなのに、それをいちいち FFFTP で Win 端末にダウンロードして、 端末上のテキストエディター (QXとか)で編集してからまた FFFTP で計算サーバーにアップロードするなんてことをやるのはめんどくさいから、 計算サーバー上でも、データファイルやプログラムを書き換えられるようになりたい 人は、 (もし、そのめんどくささを解消するために少しは勉強する意志と興味があるなら) vi を使ってみて下さい (ほんとは、emacs とか UNIX 上で走るもう少し使いやすい エディターもあるんだけど、計算サーバーには入れてないので)。

 vi は UNIX(Linux)マシンには標準装備されている極めて古典的な エディターだけど、秀丸とか QX といった Winマシンの代表的な エディターと比べると、(使い始めの人にとっては)このうえなく不親切で、 使い方をある程度 勉強して覚えないとなかなか使いこなせるようにならない 厄介な代物である。 但し、ある程度の基本操作を覚えて使い方に馴れてくると (ブラインドタッチができる人にとっては) マウスなどを一切 使わずに両手をキーボードのホームポジションに 置いたままでカーソルを上下左右に自由に 動かして(更には異なるファイル間を行き来して) カットアンドペーストしたり、検索/置換したりといった (マウス操作が前提のエディターしか知らない人が見ると、 神業としか思えない) ことが素速くできるようになるので、 馴れてしまうと異様に使いやすい道具となる。 つまり、 「マニュアルを調べなくても画面を眺めて試行錯誤すれば (初めて使う機能の)使い方を連想できる」 といった意味での「初めて使う人や使い始めの人にとっての使いやすさ」は まるで考慮せずに、 「とにかく使い方を覚えて使い慣れた人にとっての作業の迅速性/効率性」 ということに特化した 超マニアックな エディターと言える。

viの使い方 (基本操作の分かりやすい説明)
UNIX Operation I(より専門的で詳細な説明)
やっぱりcatが好き(vi の開発者が vi を使いやすくしないでしまったという逸話)
詰め vi (「詰め将棋」ならぬ「詰めvi」なんてマニアックな文化があるのですか。 問題集は参考になります)

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X 窓の使い方

 X 窓を開いて計算サーバーの gnuplot などを利用する方法については、 この辺参照。

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