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情報処理の技法G(2007年度、土木環境工学科)

お知らせ

以下のテキストは、 2006年以前のテキストを 2007年度に導入された新システムに合わせて大急ぎで 書き換えている最中ですが、 「です」「ます」調と「である」調が混在していたり、 新システムにちゃんと対応していなかったり、 といった不備がありますが、 おいおい修正していきます。 ちなみに、2008年度からは、土木環境工学科の情報処理の技法は 情報処理の技法Hと なり、担当者も後藤ではなくなる予定なので、 学習内容も変わると思います。


座席表

目次



はじめに
ワープロやメールが使えれば、パソコンが「使える」んだろうか?

 この授業は、 「一生、ワープロやメールぐらいの用途にしかパソコンを使わない人」 に対象を限定している訳ではありません。 だから「ワープロやメールの使い方」以外の様々な基本的なこと (にむしろ重点を置いて)を教えます。 しかし、極論して、 「一生、ワープロやメールぐらいの用途にしかパソコンを使わない人」 に話を限定したとしても、 「ワープロやメールの使い方さえ分かればじゅうぶん」かというと、 決してそういうことにはならないと思います。 実は、 正に「ワープロやメールぐらいの用途にしかパソコンを使わない人」の 典型である私の親や友人から、 よくパソコンのことで質問される度にそう痛感します。 どういうことかというと、 「ワープロやメールぐらいの用途にしかパソコンを使わない人」 でも、パソコンを使っていると しょっちゅうパソコンの疑問やトラブルにぶつかるし、 「ワープロやメールぐらいの用途にしかパソコンを使わない」からこそ、 いかに初歩的な疑問やトラブルでも、 自力で解決することがまるでできないのです。 例えば、いくら 「ワープロやメールぐらいの用途にしかパソコンを使わない人」 であっても、 メールの過去ログがいっぱいになったから CD-R などに コピーして保存しておきたいなんて思うことはあるでしょう。 そんなとき、 自分が保存したいのは、クリックして「開く」やつだからってことで、

  1. デスクトップ上にある、 メールソフトのショートカットをCD-Rにコピーして、メールログの バックアップを取ったつもりになったり、
  2. さすがに、ショートカットはメール本体ではないと悟ったものの、今度は、 C:\Program Files\ の中にあるメールソフトの実行ファイルを CD-Rにコピーしてメールログのバックアップを取ったつもりになったり、
  3. なんとか、メールの過去ログらしきファイルを見つけて保存したものの、 Aというメールソフトの メールログのテキストファイル(但し拡張子は.txtじゃなくて、 メールソフト独自のもの)を(別のパソコン上で) クリックしても開かないから、 そのファイルを開くには、Aというメールソフトを(購入し) インストールし (続け)なければ ならないと思ってたり、

なんて初歩的な勘違い(ちなみに実例)に はまり込んで、自力で解決する道ははるか遠く、 私に助けを求めてきたりする訳です。 みなさんは、今の時点では、上に列記した「勘違い」の例がどういうことか 理解できなくてもいいですが、 授業が終わる頃までには、こうした「勘違い」の例が如何に 初歩的なものかが理解できるようになってほしいところです。 少しヒントを言うと、 こうした勘違いは、 ファイルの場所や種類を(実行ファイルとデータファイルの違いすら)まるで 意識しなくても/理解しなくても使えるようにしてくれる 「関連づけ」という 「とっても便利な!?」インターフェース機能に無意識に 頼りすぎてしまっていることによって 起きたとも言えます。

 最近のパソコン(のインターフェース)は、 ファイルの場所種類といったとても基本的なことすら 理解しなくても/意識しなくても使えるような便利なものになっています。 しかし、 たとえパソコン(のインターフェース)がどんなに便利なものになったとはいえ、 「ワープロやメールぐらいの用途にしかパソコンを使わない人」は 現実問題として、 しょっちゅうパソコンの疑問やトラブルにぶつかってしまいます。 実は、そうした疑問やトラブルのかなりの部分は、 ファイルの場所や種類といったとても基本的なことを、 ちょっと知っていれば、 簡単に解決したであろうことである場合も多いのです。 身の回りの機械は、中身を分からなくても使えるようになった反面、中身を分からないことによる初歩的な勘違いもしやすくなったってとこだろうか?  それに、 ファイルの場所や種類といったとても基本的なことを知っていれば、 無知ゆえの無駄やトラブルを避けることもできるし、 「ワープロやメールぐらいの用途」以外のものにも パソコンを使ってみようという敷居を低くしてくれるでしょう。

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WindowsとLinuxについて

情報処理センターの端末では、 起動時に Windows XPというOSとSUSE LinuxというOSのどちらで起動するかを 選べるようになっている。 Windows XPというのは、マイクロソフト社が開発・販売している Windowsという OSの1つ(01年発売)だが、 恐らく、みなさんの多くはWindowsを使ったことはあるのではないだろうか。 SUSE Linuxというのは、 様々な団体や会社が開発している各種あるLinuxというOSのうち、 Novellという会社で販売しているLinuxの1つなのだが、 まずは、Linux(読み方は、リナックスとかリーヌークスとか)について 簡単に説明しておく。 Linuxというのは、 プログラム本体が公開されていて、それをコピーしたり改造したりが自由にできる GPLというライセンスで開発されている フリーのOSである。 1991年にフィンランドのLinus(リーナス)さんという人が、 大型計算機などで使われる UNIXという OSと同じ 機能を持つOSを自前でゼロから作ってみてインターネット上に 公開したことに始まり、 誰でも改造できるというライセンスの特徴を活かしながら、 多くの人が改良を加えながら、発展し続けている。 Linuxに様々なソフトウェアを組み合わせて簡単にインストールできるような 形にしてインターネットやCD, DVDなどで配布できるようにまとめられた形態を Linuxディストリビューション と言う。 様々な団体や会社が、それぞれの用途に合わせて改良した Linuxディストリビューションを出している。 Linuxにフリーのソフトウェアだけを組み合わせて、 誰でも無料でダウンロードできるLinuxディストリビューションもあるし (Vine LinuxのFTP版など)、 Linuxに有料のソフトウェアを組み合わせて販売されている Linuxディストリビューションもある (情報処理センターの端末にインストールされている SUSE Linuxなど)。 そのような場合、Linux本体(カーネル)自体はフリーであっても、 有償ソフトと組み合わせたディストリビューションとしては、 1台のパソコンにしかインストールできないライセンスだったりするので、 注意が必要である。 近年のLinuxは、ワープロやインターネットといったオフィスパソコンや 個人向けパソコンの用途でも利用されているが、 (この授業でも実習するような) プログラムを組んだり、(UNIX)コマンドで処理したりといった研究・開発の 用途に向いているので、大学の研究室などではよく使われている。

ここでは、WindowsとLinuxの ユーザインタフェース の共通点と違いに着目しながら、 それぞれのOSの基本操作について説明していきたい。












パソコンの終了、キーボードの基本操作


Windows の終了

初年次ゼミの「ウェブ検索」の話の時に、 既に Windows を起動してブラウザー(ネットスケープ)を使ってもらっているので、 Windows の起動方法やマウス操作についての話は省略します。 念のため、Windows の終了方法だけ説明しておきます。 授業が終わって Windows を終了する場合は、 スタートボタンをクリックすると現れる「Windows の終了」を押すと、 ログオン画面というのが出てくると思うので、 そこで「シャットダウン」をクリックして下さい。 しばらくすると Windows が終了して自動的に本体とモニターの電源が切れます。 くれぐれも電源スイッチを押して電源を切ろうとしないで下さい。

Linuxの終了

左下の「コンピュータ」と書いてあるところをクリックすると、 主要なソフトウェアのメニュー画面が出てくる。 右の欄の「システム」のところにある「ログアウト」を クリックすると、 「本当にログアウトしてもいいですか」という ウィンドウが表れるので、 「シャットダウン」にチェックを入れてOKをクリックする。

または、CtrlキーとAltキーとDeleteキーを同時に押しても 「本当にログアウトしてもいいですか」のウィンドウが出せる。


ハングアップ

 パソコンを操作していて何か変な操作をしたりすると、 システムのエラーが生じてパソコンが動かなくなって (キーボードやマウスの操作を一切受け付けなくなって) しまうことがあります。 これを「ハングアップする」と(私は)言います (他に、「フリーズする」とか「固まる」とか「ハングる」とかも 言うようです)。 ハングアップした場合は、 電源スイッチで電源を切ろうとはせずに、まず、 CtrlキーとAltキーの両方を押したまま、更にDeleteキーを押して下さい。 そこで Windowsなら タスクマネージャーの画面なり Linuxならログアウト画面なりが出てきてくれて (マウスの操作も受け付けてくれて) シャットダウンキー操作ができるなら、 シャットダウンさせて下さい。 それがダメそうだったら、Windowsの場合は タスクマネージャーが出ている画面でもう一度、 CtrlキーとAltキーの両方を押したまま更にDeleteキーを押してみて下さい。 たぶん再起動されると思います。 そもそも、 CtrlキーとAltキーの両方を押したまま更にDeleteキーを押しても タスクマネージャーなど現れずにハングアップしたままという場合は、 教職員に申し出るようにして下さい。 因みに、どうしようもないときは、電源スイッチを数秒間 押し続けると 強制的に電源が切れます。 くれぐれも電源コードを引っこ抜くなんてことはしないように。

ブラインドタッチ

 これからの大学生活で(というか社会に出てからも) パソコンを使って文章を書いたりする機会がどんどん増えていくと 思いますが、 キーボードのブラインドタッチができるかどうかで 作業効率にかなりの差が出るので、 できるだけ早いうちからブラインドタッチに馴れてしまうことを 薦めます(パソコンを使うことの敷居も低くなるし)。 どの指がどのキーを担当するかは、 例えば以下のページを参照して下さい。

画像:TouchTyping HomePosition QWERTY.png」 (Wikipedia: タッチタイピング)
ブラインドタッチを覚えよう 」 (数字キーを担当する指の割り振りは、このやり方の方が私は打ちやすい)。


なお、ブラインドタッチという言葉自体は和製英語のようです。 また、ブラインドタッチは差別語を連想させるから タッチタイプ/タッチタイピングと 呼んだ方がいいという向きもあります。 その辺の議論は検索すれば色々と出てきますが、 例えば 「ブラインド」と「タッチ」 辺り参照。
おまけ:ちなみにみなさんの使っているキーボードはQwerty配列というものですが、 他に、Dvorak配列なるものもあります。

ブラインドタッチの練習

パソコンを立ち上げたら、その日の作業を始める前に、 テキストエディタなどで、まず以下を打ち込む。 大文字を打ち込む場合は、文字を打つキーと違う手の小指で Shiftキーを押さえる(片手で文字キーとShiftキー両方を押さえない)。

  • abcdefghijklmnopqrstuvwxyz
  • ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
  • aBcDeFgHiJkLmNoPqRsTuVwXyZ
  • AbCdEfGhIjKlMnOpQrStUvWxYz
  • 3.1415926535(5回)
  • 1.7320508075(5回)

課題2: スタート→プログラム→授業料ツール→MIKATYPEを起動し、 「ローマ字練習」→「ローマ字ランダム練習」を実行し、 打鍵数と入力速度をメールに書いて送る。

提出先:メール
メールの表題:kadai2
提出期限:10/10(水)の授業中
提出例:
-----------------------------------
打鍵数:330.5
入力速度:207.2
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テキストファイルの編集、保存、コピー、移動

テキストファイル

 パソコンのファイルには大きく分けると テキストファイルバイナリーファイルと があります。 テキストファイルは、テキストコードだけで書かれているファイルで、 例えば、メールのテキスト部分、 ウェブページの HTMLファイル、 様々なソフトの元となるプログラムなどです。 バイナリーファイルというのは (バイナリーは「二進法の」という意味ですが)、 機械にとって処理しやすい形式の言葉で書かれたファイルで、 様々なソフトの実行ファイル、 ワードなどのワープロソフトの文書ファイル、 デジカメの画像ファイルなどです。 バイナリーファイルは、例えば実行ファイルであれば、それが動く 機種や OS 上でないと実行できないし、 例えばワープロの文書ファイルであれば、それを表示できる(開ける) ワープロソフトがなければ表示できません。他方、 テキストファイルは、コンピューターの機種や OS や搭載ソフトなどに関係なく、 テキストビューアーで表示したり、 テキストエディターで編集したりすることができます。 テキストファイルを扱えることは、 パソコンの基礎的な技術の一つとなります。

 テキストファイルを扱うことの意味については、例えば、
鐸木能光『テキストファイルとは何か? 知らぬでは済まぬ電脳社会の常識』(地人書館)
鐸木能光『ワードを捨ててエディタを使おう』(SCC)
複数の仕事をすることについて (結城浩さん)
なども参照してみてください。

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xyzzy でテキストの編集

 さて、情報処理センターのWindows端末には xyzzy というテキストエディターが 入っているので、これを使ってテキストファイルを作成してみましょう (センターの端末には EmEditor というテキストエディターもありますが、 UNIX 上で走らせるプログラムの作成をする場合などは、 文字コードや改行コードを選べる機能のある xyzzy を使った方がいいと思います)。 まず、xyzzy のアイコンをクリックして、xyzzy を立ち上げて、 適当な文章を打ち込んでみて下さい。 半角文字と全角文字の切り替えについては、 ウェブ検索の方法を参照して下さい。 なお、メールの説明のところで詳述しますが、 半角カタカナ はメールなどの文字化けの原因になるので普段から 使わないように気をつけていて下さい。

自分のパソコンにxyyzyをインストールしたい場合は、 この辺から。

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xyzzy でテキストの保存

 では、適当に書いたテキスト文書を保存してみましょう。 初めて作成した文書を保存する場合は ファイルボタン→「名前を付けて保存」 を選んで下さい。 そうするとファイル名を書き込む欄が出てくるので、 aaa.txtみたいな適当な(適切な)名前を つけて下さい。 「練習.txt」のような全角文字を含む名前を付けることは薦めません (理由は後述します。たぶん)。

geditでテキストの編集

 さて、情報処理センターのLinux端末には gedit というテキストエディターが 入っているので、これを使ってテキストファイルを作成してみよう。 左下の「コンピュータ」と書いてあるところをクリックすると、 主要なソフトウェアのメニュー画面が出てくる。 その中の「他のアプリケーション...」というところをクリックすると、 アプリケーションブラウザというアプリケーション(ソフトウェア)の一覧 が出てくるので、少し下にスクロールして、 「ツール」のところにある「geditテキストエディタ」をクリックする。 geditが立ち上がるので、適当な文章を打ち込んでみる。 半角英数文字と全角漢字文字の切り替えは、 半角/全角漢字キーでもできるが、 Shiftキーとスペースキーを同時に押すことによってもできる。 左小指と右親指を使うなら、ホームポジションから手を離さずに半角/全角の 切替え操作ができる。 半角カタカナ はメールなどの文字化けの原因になるので普段から 使わないように気をつけてほしい。

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gedit でテキストの保存

 では、適当に書いたテキスト文書を保存してみよう。 初めて作成した文書を保存する場合は、 ファイル→「別名で保存」 を選ぶ。 そうするとファイル名を書き込む欄が出てくるので、 aaa.txtみたいな適当な(適切な)名前をつける。 文字コードを選択できるようになっているが、 まずは、UTF-8のままにしておこう。 「練習.txt」のような全角文字を含む名前を付けることは薦めない (理由は後述する。たぶん)。


拡張子について

 Windows のファイルの名前は、 aiueo.txt とか abcdefg.exe といった具合に、 ファイル名の後ろにピリオドと3文字ぐらいの記号がついています。 このピリオドより後ろについている3文字ぐらいの記号は 拡張子 と言い、ファイルの種類を表しています。 例えば、txt であればテキストファイルだし、exe なら実行ファイル、 jpg なら jpeg形式の画像ファイルといった具合です。

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フォルダ(ディレクトリ)

パソコンの中には、膨大な数のファイルが存在しますが、 すべてのファイルを一ヶ所に入れておくとどこに何があるか 分からなくなってしまうので、普通は、 関係のあるファイルをひとまとめにしてフォルダという入れ物に 入れておきます。フォルダは、クリーム色の紙ファイルみたいなアイコンで 表示されます。フォルダの中に更にフォルダが存在することもあります。 フォルダは、ディレクトリと言うこともあります (WindowsやMacではフォルダと言うことが多く、 UnixやLinuxではディレクトリと言うのが普通)。

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関連づけ

パソコンの中に置いてある色々なファイル (例えば、テキストファイルとか画像ファイルとかワープロの文書ファイルとか)の アイコンをクリックすると、 例えばテキストファイルをクリックするとテキストエディターが起動して テキストファイルを読み込んで編集できる状態になるし、 画像ファイルをクリックすると画像ビューアーが起動して画像が表示されるし、 ワープロの文書ファイルをクリックするとワープロが起動して ワープロの文書を編集できる状態になります。 パソコンの中のあるファイルをクリックした場合に、 そのファイルをどのソフトを起動して開くかということは、 ファイルの拡張子で判断しています。 例えば、情報処理センターの端末パソコンの場合は、 拡張子が.txtのテキストファイルだったらテキストエディターのEmEditorを 起動して開くように設定されているし、 拡張子が.htmlのウェブページのファイルだったら ブラウザーのネットスケープで開くように設定されています。 このように、ファイルをクリックした時に、そのファイルの拡張子に応じて、 適切なソフトを起動してファイルを開く機能のことを「関連付け」といいます。 ちなみに、関連付けの設定は、マイコンピュータのフォルダオプションの 「ファイルの種類」の辺りで変更できます。 ファイルをクリックしただけで、そのファイルを開きたいソフトを起動して ファイルを開くことができる「関連付け」は便利な機能ですが、 ファイルを開く際に、「関連付け」されたソフト以外のソフトで開きたいという 場合も多々あります。 例えば、テキストファイルを関連付けされたEmEditorではなく、xyzzyで開きたいとか、 拡張子が.htmlのウェブページのファイルを ネットスケープで開いて表示するのではなくxyzzyで開いて編集したいとか。 そういう場合は、まずファイルを開きたいソフト(xyzzyとか)を起動しておいてから、 「ファイル」をクリックして、「開く」から、開きたいファイルを指定します。

あと、ファイルのアイコンは、一般には、その拡張子と関連づけられた (つまり、そのファイルをクリックしたときに起動する)ソフトの アイコンになっています。 例えば、拡張子が.htmlのファイルはネットスケープのアイコンで表示されるし、 拡張子が.docのファイルはワードのアイコンで表示されます。 そうすると、「ネットスケープのアイコンをクリックしたからネットスケープが 起動したんだ」「ワードのアイコンをクリックしたからワードが起動したんだ」 と考えたくなりますが、クリックしたファイル自体が起動している訳ではありません。 その拡張子と関連づけられたネットスケープやワードが起動して、 クリックしたファイルを開いているということなのです。

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Windows内のパス

マイコンピュータやエクスプローラなどで パソコンの中のファイルやフォルダを探していくと、 アドレスバーのところに、 H:\a\b\c みたいに表示されますが、これは、エクスプローラやマイコンピュータで今 表示させているフォルダの場所つまりアドレスを表しているのです。 最初の、H:というのは、ドライブや装置の種類を表しています。 情報処理センター端末パソコンの場合、H:というのは、 ファイルサーバーの中にあることを意味します。つまり、 H:というのは、情報処理センターのファイルサーバーの中であって、 みなさんの端末パソコンのハードディスクの中ではありません。 ハードディスクは C: で表され、フロッピーディスクは A: で 表されます。 H:\ の \ は階層の区切りを示します。 H:\a\b\c は、H:という装置の中の aというフォルダの中のbというフォルダの中のcというフォルダの 中を表示していることを意味します。 このようなパソコンの中のファイルやフォルダの場所を示す アドレスのことをパスと言います。

このページをWindowsで見ているときは、 フォルダ階層の区切りは¥(円マーク)で 表示されるが、Linuxで見ているときは、 \(バックスラッシュ記号)で表示される。 英語版等のWindowsでは、 フォルダ区切りがバックスラッシュで表示されるが、 日本語版Windowsでは、バックスラッシュが円マークで 表示される。

Linux内のパス

ファイル・ブラウザなどで パソコンの中のファイルやディレクトリを探していくと、 アドレスバーのところに、 < ipc07324 a b c みたいに表示されるが、 これは、ファイル・ブラウザで今 表示させているディレクトリの場所つまりアドレスを表している。 先頭の「<」は、アドレスの先頭の方が省略されているということで、 この「<」をクリックすると、省略されている部分が 表示されて、 home ufs tauditor ipc07324 a b c みたいに表示される。 ファイル・ブラウザ上では、homeとかufsといったディレクトリが、 四角で囲まれてアイコンみたいに表示されているが、 後で解説するUNIXコマンドなどでアドレスを記述する際には、 /home/ufs/tauditor/ipc07324/a/b/c と書く必要がある。 ファイル・ブラウザのアドレス欄の一番左側の紙に鉛筆みたいなアイコンの ところをクリックすると、 /home/ufs/tauditor/ipc07324/a/b/c のような正式のアドレスが表示されるようになる。 アドレスの中にある/ は階層の区切りを表していて、 このアドレスは、 homeディレクトリの中のufsディレクトリの中の tauditorディレクトリの中の ipc07324ディレクトリの中のaディレクトリの中の bディレクトリの中のcディレクトリの中を意味している。 / とだけ書いた場合、一番上の階層(rootディレクトリという)を 意味し、/homeと書けば、homeディレクトリが 一番上の階層の直下にあることを意味する。 このようなパソコンの中のファイルやディレクトリの場所を示す アドレスのことをパスと言う。


マイコンピュータでフォルダ作成

 情報処理センターのWindows端末で xyzzy などで作成したファイルを (保存先のパスを特に指定しないで) 保存するとMy Documents というフォルダ(パスはH:\) の中に保存されると思う。 これは、みなさんが今 使っている端末のハードディスクの中にある フォルダではなくて、 情報処理センターのファイルサーバーの中にある (みなさん一人一人別々のユーザーの)フォルダが表示されているのである。 課題や遊びなどで作成したファイルをどんどん My Documentsの中に置いていくと、 ファイルが増えすぎて、どれが何のファイルだか分からなくなって、 後で困るので、ファイルの置き場所を整理するために My Documents(パスはH:\) の中にフォルダを作ってみよう。 まず、 My Documentsのアイコンをクリックすると H:\のパスが参照された状態でマイコンピュータが起動すると思うが、 ここで、 「ファイル」→「新規作成」→「フォルダ」 を選択すると、「新しいフォルダ」というのが 反転文字で現れるので、そこをクリックして、kadaiみたいな適当な 名前に変更する。 すると、H:\の中にkadaiというフォルダが作られる。 このフォルダをクリックしてkadaiの中に入ると、パスはH:\kadaiとなる。 ファイル名同様(ファイル名以上に)フォルダ名には 半角英数文字のみを使うことを推奨する。 同じ要領で、もう一つH:\の中にsagyouというフォルダを作ってみる。

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マイコンピュータでファイルの移動・コピー

では、まず、H:\の中のaaa.txt を H:\の中のsagyouフォルダの中に移動してみよう。 マウスのポインターを aaa.txt の上に持っていって、 そこで左クリックを押したまま (マウスを動かすと aaa.txt のアイコンもマウスのポインターと 一緒に動いてくれるので)、 kadaiフォルダの上でクリックを離す と、aaa.txt は sagyouフォルダの 中に移動されている。 こういう操作を ドラッグ&ドロップ という。 もっとも、パソコンの設定によっては、左クリックの ドラッグ&ドロップがファイルの移動ではなくてファイルのコピーに なってたりもするので (例えば、ハードディスク内のドラッグアンドドロップだと移動で、 フラッシュメモリーなどの外部メディア へのドラッグアンドドロップだと コピーだったりという設定とか)、 移動かコピーかをはっきり識別して操作したい場合は、 右クリックでドラッグ&ドロップすると、 クリックを離したところで、 「ここにコピー」か「ここに移動」か「ショートカットの作成」かを 訊いてきてくれる。 あるいは、最初にコピーまたは移動したいファイル(aaa.txt)を右クリックすると、 「コピー」か「切り取り」かを選べるので、 ファイルをその場に残してコピーしたい場合は「コピー」を、 ファイルをその場に残さずに移動したい場合は「移動」を選んで、 コピー/移動先で再び右クリックして「貼り付け」を選ぶという 方法もある(このやり方は、多くのLinux系インターフェースでも共通である)。

sagyouフォルダの中の aaa.txt を kadaiフォルダに移動するには、 まず、My Documentsをクリックして マイコンピュータを起動しsagyouの中に入っていって アドレスバーにH:\sagyouのパスを表示させておいてから、 もう一度My Documentsをクリックしてもう一つマイコンピュータを起動して、 こちらはkadaiの中に入っていって、アドレスバーにH:\kadaiの パスを表示させておく。 二つめのマイコンピュータが一つめのマイコンピュータに重なってしまって、 下になっている方が見えない場合は、マウスでドラッグして、 二つのウインドウを適当に引き離す。 H:\sagyouの中のaaa.txtをドラッグアンドドロップでH:\kadaiの方に 移動またはコピーさせる。

ファイル・ブラウザでフォルダ作成

 情報処理センターのLinux端末でgeditなどで作成したファイルを (保存先のパスを特に指定しないで) 保存するとipc07324といった ログインユーザー名のフォルダ (パスは/home/ufs/tauditor/ipc07324) の中に保存されると思う。 これは、みなさんが今 使っている端末のハードディスクの中にある フォルダではなくて、 情報処理センターのファイルサーバーの中にある (みなさん一人一人別々のユーザーの)フォルダが表示されているのである。 課題や遊びなどで作成したファイルをどんどん このユーザーフォルダ の中に置いていくと、 ファイルが増えすぎて、どれが何のファイルだか分からなくなって、 後で困るので、ファイルの置き場所を整理するために ログインユーザー名のフォルダ ipc07324(パスは/home/ufs/tauditor/ipc07324) の中にフォルダを作ってみよう。 まず、ipc07324(といったユーザーフォルダ、 みなさんの場合はs7501234といった感じの) のアイコンをクリックすると/home/ufs/tauditor/ipc07324 のパスが参照された状態でファイル・ブラウザが起動すると思うが (パスが省略されてアドレス欄に「<」と表示されている場合は、 「<」をクリックするとパスが表示される)、 ここで、 「ファイル」→「フォルダの作成」 を選択すると、「未タイトルのフォルダ」というのが 反転文字で現れるので、そこをクリックして、kadaiみたいな適当な 名前に変更する。 すると、ipc07324の中にkadaiというフォルダが作られる。 このフォルダをクリックしてkadaiの中に入ると、パスは /home/ufs/tauditor/ipc07324/kadai となる。 ファイル名同様(ファイル名以上に)フォルダ名には 半角英数文字のみを使うことを推奨する。 同じ要領で、もう一つipc07324の中にsagyouというフォルダを作ってみる。

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ファイル・ブラウザででファイルの移動・コピー

では、まず、ipc07324の中のaaa.txt を ipc07324の中のsagyouフォルダの中に移動してみよう。 マウスのポインターを aaa.txt の上に持っていって、 そこで左クリックを押したまま (マウスを動かすと aaa.txt のアイコンもマウスのポインターと 一緒に動いてくれるので)、 kadaiフォルダの上でクリックを離す と、aaa.txt は sagyouフォルダの 中に移動されている。 こういう操作を ドラッグ&ドロップ という。 もっとも、パソコンの設定によっては、左クリックの ドラッグ&ドロップがファイルの移動ではなくてファイルのコピーに なってたりもするので (例えば、ハードディスク内のドラッグアンドドロップだと移動で、 フラッシュメモリーなどの外部メディア へのドラッグアンドドロップだと コピーだったりという設定とか)、 移動かコピーかをはっきり識別して操作したい場合は、 最初にコピーまたは移動したいファイル(aaa.txt)を右クリックすると、 「コピー」か「切り取り」か を選べるので、 ファイルをその場に残してコピーしたい場合は「コピー」を、 ファイルをその場に残さずに移動したい場合は「移動」を選んで、 コピー/移動先で再び右クリックして「フォルダへ貼り付け」 を選ぶという 方法もある(このやり方は、Windowsでも共通である)。

sagyouフォルダの中の aaa.txt を kadaiフォルダに移動するには、 まず、「ipc07324のホーム」をクリックして ファイル・ブラウザを起動しsagyouの中に入っていって アドレスバーにipc07324/sagyouのパスを表示させておいてから、 もう一度「ipc07324のホーム」をクリックしてもう一つファイル・ブラウザを起動して、 こちらはkadaiの中に入っていって、アドレスバーにipc07324/kadaiの パスを表示させておく。 二つめのファイル・ブラウザが一つめのファイル・ブラウザに重なってしまって、 下になっている方が見えない場合は、マウスでドラッグして、 二つのウインドウを適当に引き離す。 ipc07324/sagyouの中のaaa.txtをドラッグアンドドロップでipc07324/kadaiの方に 移動またはコピーさせる。

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課題3:

問1: テキストファイルとバイナリーファイルの違いを簡潔に述べよ。

問2: アイコンをクリックして「ファイルを開く」と 「アプリケーションを実行する」の違いを簡潔に述べよ。

問3: WindowsとLinuxの違いを開発手法の観点から簡潔に述べよ。

提出先:メール
メールの表題:kadai3
提出期限:10/23(火)

不具合など

Firefoxを(異常終了した後などに)起動しようとすると、 「 Firefoxは起動していますが応答しません。新しいウィンドウを開くにはまず既存のFirefoxプロセスを終了させるか、コンピュータを再起動させなければなりません。 」みたいなメッセージが表れて起動できなくなることがある (この状態になると、みなさんの端末ではログアウトしたり再起動したり しても復帰できないみたい)。 これを直すには、まず、 cd コマンドでユーザーディレクトリの一番上の階層 (ログインしたときの階層)に戻り、

find ./ -name .parentlock

を実行する。 すると

./.mozilla/firefox/s48zmnm2k.default/.parentlock

みたいに表示される(s48zmnm2kみたいな文字列は そのときによって変わる)。 そしたら、その表示された部分をマウスの左クリックでなぞって、 rm と書いた後にスペースを空けて以下のように、 マウスの真ん中クリックで貼り付ける。

rm ./.mozilla/firefox/s48zmnm2k.default/.parentlock

そして、エンターを押す。 要は、./parentlockというファイルを捜して、それを消せばいいということ。