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お知らせ

オープンソース戦略と知的財産戦略(準備開始)

私は、いろんなところオープンソースクリエイティブ・コモンズ の運動や思想を支持すると 表明しているが、 では、そういう思想と衝突する部分の大きい知的財産制度に対しては 反対するのかどうかといったことは、 あまりはっきりとは表明していない。 まあ、大学ではオープンアクセスとか、 大学で生み出された成果物を一般公開して誰でも自由に利用できるように していこうという流れもあるものの、 大学で生み出された成果物は知的財産として大学が一元管理して いくので、全教職員はそれに協力するようにというような 内圧もある。 だから、あんまりおおっぴらに特許制度を批判するようなことは、 大学の方針に対する批判だから、それなりに慎重にすべきかなと 思うところはある(保身の意味も含めて)。 ただ、成果物をオープンにしていこうという流れと 知的財産として管理しようという流れは、 理念的にはもちろん、細かい運用面でも衝突するはずだと 私には思えるし、理念的には私は成果物をオープンにしていこうという 戦略の方を支持するので (人類の利益という意味でも、長期的視点での自組織の利益という意味でも)、 今後、知的財産戦略への協力を求める内圧・外圧が 高まってきたときに、 自分の取るべき態度 (理念的なものであれ、打算的なものであれ)を 判断する材料を整理しておくために、 この辺の問題について、少しずつ書いていくことにしたい。 なお、私も様々な協力関係、利害関係の中にいるので、 例えば共同研究などとの関係において、 私自身が特許の申請に直接・間接にかかわることも (そのために、関係する研究の公表を控えたりすることも) あり得ることを 一応、最初にことわっておく(念のため)。


アイデアのメモ

私が (共同研究などとは関係なく自分で勝手にやっている)研究上で 思いつくアイデアなんて、 それほど実用的な製品や技術に直接的に結びつくようなものは あんまりないとは思うんだけど、 万が一、その程度のちょっとしたアイデアと似たようなことを 他の人も思いついて 特許を取ってしまうなんてことが全くないとも言い切れないかも知れない。 そのような事態を避けるため、 私は自分が思いついたアイデアのうち、 もしかして実用的な製品や技術に結びつきそうな部分については、 できるだけここに公開して、 こうしたアイデアで特許を取られることを (または、このアイデアで特許を取れと言われることを) 防止しておきたいと思う。 各種学会で発表したり、 卒論・修論概要としてウェブに公開したものは、 その時点で公開されてるんでいいんだけど、 まだその段階に至らない 卒論アイデアとかの段階のものも なるべく公開しておこうかと。

折り畳み円筒を利用した機能複合型支承など、ダンパー類 (09/5/29, 6/1)

折り畳み円筒写真 図のような多角柱型の折り畳み円筒 (順台形と逆台形のパターンを交互に配置したもの)は、 折り目の角度によって、初期高さが0のぴっちゃんこの状態にも折れるし、 適度の高さを持つようにも折れる。 この折り紙構造は、剛体折り紙で作った場合には、 初期状態から折り畳むことも引き伸ばすこともできないが、 金属などの弾性体で作れば、 材料の弾性変形によって初期状態から縮めたり伸ばしたりができる バネのような性質を持っている (先行研究例: http://ci.nii.ac.jp/naid/110004069255/, 内輪の研究例はこの辺)。 ということは、このバネ性能の土木への利用の一例として、 支承なんかどうだろうか。 単に鉛直方向のバネ性能を利用するだけならあまりおもしろくないけど (金属を利用することでゴム支承よりも寿命を伸ばすといった視点も あるかもしれないけど)、 こうした折り畳み円筒は、せん断方向にもせん断バネ性能を持つであろうから、 折り目パターンのつけ方によって、 鉛直バネ剛性とせん断バネ剛性を絶妙に調節して、 一つの構造体で鉛直バネとせん断バネをかねる機能複合型支承というのはどうだろうか。 あとは、ダンパー系のものであれば、 横構や対傾構の制振ブレースなどにも応用できないだろうか。 折り目によって、軸降伏やせん断降伏の特性も調整できるかも知れないし。 実際、この手のダンパー類は、特許を取られているものが多いので、 折り紙構造で特許を取られないようにしておかなければ。 既に類似特許が取られてるだろうか。

新しいタイプの屋根付き橋 (09/5/29)

木材というのは、雨に当たると腐りやすいので、 木橋では木部材が雨水で塗れにくいように、 上部に覆いをかぶせたり色々な工夫をする。 完全に屋根をかぶせてしまったものは、屋根付き橋と言い、 結構 古い木橋も屋根付きだと残ってたりする。 屋根つき橋は、屋根つき橋でなかなか趣があるとは思うものの、 設計としては橋としての構造(トラス橋とか)に 屋根の部分をとってつけたというような感じがする (私の主観では)。 で、 屋根の部分の部材も構造強度に寄与するような 新しいタイプの屋根付き橋というのは考えられないのかなあということを 屋根付き橋を見ながら、ふと思った。 例えば、弯曲集成材で楕円形状の輪をいっぱい並べて、 それの下部と上部に何本か桁を通して、 下部の桁の上には床版をのせ、 上部にはアクリルとかで弯曲した屋根をかける。 そうすると、上部と下部に離れて楕円部材に固定された桁が断面2次モーメントを かせいでくれないかなと。 ねじりとかが不安だったら、斜材とかを入れてもいいし、 曲げモーメントに応じて桁中央部の楕円部材をやや膨らましてもいい。 そうすると、肋骨的なデザインになっておもしろいかなと。

./png/daiyanetuki300.png 09/10/9追記: 上の新しい屋根付き橋は、 要は円筒型の骨組の中に床版を入れるという感じになる訳だけど、 それなら、ダイヤカット缶みたいな 円筒折り紙構造に窓を開けたような構造はどうだろうか。 円筒型だと剛性が低くなってしまいそうだけど、 この辺で、 ケント紙模型の曲げ試験とかやってみようか。 折り紙構造を土木構造に応用しようと考えた場合、 鋼板だと折り目を作るのが難しいし、 溶接加工とかしたら手間が増えるしその部分が弱点になってしまうけど、 木材の場合、ネジや金物類で接合できるし(そういう折り紙構造の建築模型 みたいなのをWCTE08で発表している人がいたっけ)、 木材の方が折り紙構造を応用しやすい面もあるかも。

応急耐震ブレイス (16/5/17)

既に似たようなものはあるような気はするけど、一応メモ。 熊本の地震後に自宅の壁にひびが入ったりして、 自宅に戻るのは不安と避難所ぐらしをしている人が多いのを 見ていて思ったのだが、 応急的に設置できる折り畳み式の耐震ブレイスがあれば、 ちょっとひびが入ったぐらいの自宅なら、 補強してなんとかならないだろうかと。 柱と梁が(多少せん断変形して)傾いて平行四辺形になっていたとしても、 折り畳み調整式 (というか、節点が完全にヒンジで回転でき、部材長も1本ずつ調整可)なので、 変形具合に応じてはめることができ、 ターンバックルみたいな伸縮調整器具で、必要に応じてジャッキアップすることも できるとか。

検索用鍵語: 折り紙工学、機能分離型支承、origami, おりがみ、