救命・応急手当の方法

 救命手当とは、人の命を救うための手当のことをいう。これには 心肺蘇生法(気道の確保、人工呼吸、心臓マッサージなど)と 止血法とがある。
 また、応急手当とは、救命手当以外の手当をいい、やけどをした ときやけがの手当、熱が出るなど急病のときの手当などがある。
 救命手当の手順は、順を追って適切に行なう必要がある。また、応急手当は、それぞれの病気や 症状、けがの種類によってちがうので、それぞれに応じた手当が必要になる。


救命手当の手順

1.耳元で声をかけ、肩を軽くたたく
人が倒れていたら、まず意識があるかないかを判断する。このためには耳元で「大丈夫ですか?」 とか「もしもし」などと声をかけながら、倒れている人の肩を軽くたたく。

2.意識がおかしいときは、助けを呼ぶ
もし、呼びかけても返事や反応がないならば意識がおかしいと考えて、大きな声で助けを求める。

3.気道の確保を行なう
意識がないときは、助けを呼んだ後、気道(鼻、口から肺までの空気の通る道)の確保が必要になる。

4.呼吸の有無を調べる
気道を確保したら、胸の動き、呼吸音を観察して、呼吸の有無を調べる。

5.人工呼吸を行なう
気道を確保しても、胸の動きや呼吸音が認められない場合には、人工的に肺に空気を送り込む人工呼吸が 必要になる。

6.心臓マッサージを行なう
呼吸するときの口や鼻からの音、呼吸による胸の動き、せき、そのほかのからだの動きなどの循環のサイン がないときは、心停止と判断して、すぐに心臓マッサージを行なう。

応急手当の方法へ