#author("2022-01-26T18:29:18+09:00","default:kouzouken","kouzouken")
#author("2022-01-26T18:29:31+09:00","default:kouzouken","kouzouken")
#contents

Salome-Meca2019での弾塑性解析における降伏点(functionの設定)について検証する。
*はじめに [#sda8b6f4]
-弾塑性解析を行う場合、「Function and lists」の「Define function」で応力-ひずみ曲線を定義する必要があるが、それと合わせて材料設定を行う必要がある。応力-ひずみ曲線を作成すれば、材料のヤング率は自動的に算出されるが、もう一度Materialのところで設定する必要がある。そのへんの検証。

*定義 [#c328f640]
-(10,10,100)でジオメトリを作成。材料設定は以下のとおり。
 E=7500
 NU=0.4
 荷重は、FZ=1.0
http://www.str.ce.akita-u.ac.jp/~gotouhan/ishikuro/kouhuku/kouhuku1.png
-伸びの理論値は、⊿Z=0.0133333....
**functionの設定(応力-ひずみ曲線) [#d82e8328]
-2種類用意する。
***(1) [#m9dfa52d]
http://www.str.ce.akita-u.ac.jp/~gotouhan/ishikuro/kouhuku/kouhuku2.png
-(0.0001,1.5)で降伏。グラフ上のヤング率(傾き)はE=15000。
***(2) [#bc46a015]
http://www.str.ce.akita-u.ac.jp/~gotouhan/ishikuro/kouhuku/kouhuku3.png
-(0.0002,1.5)で降伏。グラフ上のヤング率(傾き)はE=7500。
**ECRO_LINEの設定 [#j30af3a1]
-D_SIGM_EPSIで降伏後のヤング率を設定。
-SYで降伏時の応力を設定。

http://www.str.ce.akita-u.ac.jp/~gotouhan/ishikuro/ecro_line.png
-また、このときのみSTAT_NON_LINEの設定時に「VMIS_ISOT_LINE」を設定。
***設定(1) [#be5d7fee]

 ECRO_LINE=_F(
    D_SIGM_EPSI=0.0001, 
    SY=1.5
  ), 

降伏後のヤング率(グラフの傾き)は0.0001(限りなく0に近づける)、降伏応力は1.5とする。
***設定(2) [#q5b269ff]

 ECRO_LINE=_F(
    D_SIGM_EPSI=0.0001, 
    SY=1.0
  ), 

降伏後のヤング率(グラフの傾き)は0.0001(限りなく0に近づける)、降伏応力は1.0とする。
***設定(2) [#q5b269ff]
***設定(3) [#q5b269ff]

 ECRO_LINE=_F(
    D_SIGM_EPSI=1000, 
    SY=1.0
  ), 

降伏後のヤング率(グラフの傾き)は1000Mpa(柔らかめのプラスチック程度)、降伏応力は1.0とする。


*条件 [#a21fc426]

, ,materialの設定,functionの設定,ECRO_LINEの設定,Z方向変位,変位から計算したヤング率,備考
,パターン1,E=7500,なし(線形解析),,0.01325,E=7500,εZZ=0.000133
,パターン2,E=7500,(1)E=15000,,0.0063,E=15000,εZZ=6.667e-5
,パターン3,E=7500,(2)E=7500,,0.01325,E=7500,パターン1と多少違うが(降伏点の関係?)ほぼ同じ数値
,パターン4,E=3750,(2)E=7500,,0.01325,E=7500,パターン3と全て同じ数値
,パターン5,設定なし,(2)E=7500,, , ,エラー(ELAS NOT FOUND)
,パターン6,E=15000,(2)E=7500,,0.01325,E=7500,パターン3、4と全て同じ数値
,パターン7,E=7500,,設定(1),0.01325,E=7500,パターン3、4、6と全て同じ数値
,パターン8,E=3750,,設定(1),0.02650,E=3750,
,パターン9,E=15000,,設定(1),0.0063,E=15000,
,パターン10,E=7500,,設定(2),,,エラー(計算収束せず)
,パターン11,E=7500,,設定(3),0.01331,E=7513,降伏
,パターン12,E=3750,,設定(3),0.02657,E=3763,降伏
,パターン13,E=15000,,設定(3),0.0067,E=14925,降伏

*まとめ [#o1eae2da]
-functionで設定したヤング率と変位から計算したヤング率が一致していることから、ヤング率は弾塑性解析の場合、functionで設定した応力-ひずみ曲線に引っ張られるようだ。(だとしてもmaterialを設定しないとエラーが出るのは腑に落ちないけど)
-バイリニアの場合、ECRO_LINEで降伏点を設定したほうがわかりやすいかもしれないし、materialで設定したヤング率も守られている。
--ただし、降伏後のヤング率が低すぎる場合、例えば0に近いと無限に変形し計算が収束しなくなる可能性がある。

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