・めおと橋の実験でも行った砂袋落下測定試験を解析でも再現して、減衰定数を算出する。
実験ではモード減衰定数を算出している。
今回の解析では、材料毎で設定した減衰定数で解析しているため、解析から得られた自由減衰波形の減衰定数と
実験で得られたモード減衰定数とを比較して、材料毎の減衰定数とモード減衰との関係について明らかにする。
木材(特に集成材)は鋼材よりも減衰性能は高い。しかし、木橋の橋梁形式によっては減衰定数は
非常に小さくなることも確認されており、実際めおと橋の減衰定数も小さくなっている。
そのため、その関係性についても検討できればと思っている。
モード解析で鉛直逆対称1次モードの固有振動数として算出された6.26Hzが卓越している。
実験値による減衰定数(鉛直逆対称1次モード) | 解析値による減衰定数(鉛直逆対称1次モード) |
0.018 | 0.042 |
・実験値より解析値が高くなっている。・・・・・
実験値の自由減衰波形は、卓越振動数でフィルター処理をした波形から算出しているため
雑音等の影響は少ないと思われるが、解析と実験値では差が大きい。
材料の減衰定数を変化させてモード減衰を確認する。
測定1 | 測点2 | 測点3 | 測定4 | 測点5 | 測点6 | |||||||
最大値(cm/s) | 実測値(cm/s) | 最大値(cm/s) | 実測値(cm/s) | 最大値(cm/s) | 実測値(cm/s) | 最大値(cm/s) | 実測値(cm/s) | 最大値(cm/s) | 実測値(cm/s) | 最大値(cm/s) | 実測値(cm/s) | |
実験値(単独歩行) | 0.28 | 0.05 | 0.23 | 0.05 | 0.22 | 0.05 | 0.28 | 0.05 | 0.28 | 0.05 | 0.26 | 0.04 |
実験値(群衆歩行) | 0.72 | 0.14 | 0.54 | 0.09 | 0.76 | 0.13 | 0.37 | 0.05 | 0.66 | 0.09 | 0.92 | 0.13 |
解析値(単独歩行) | 0.24 | 0.06 | 0.12 | 0.02 | 0.24 | 0.05 | 0.25 | 0.06 | 0.11 | 0.02 | 0.25 | 0.06 |
解析値(群衆歩行) | 0.95 | 0.24 | 0.41 | 0.08 | 0.96 | 0.22 | 1.03 | 0.24 | 0.42 | 0.08 | 0.99 | 0.24 |