#author("2021-10-18T13:46:47+09:00","default:kouzouken","kouzouken") #contents Salome-Meca2021から、Singularityというコンテナ上で実行する方式に変わってしまったようだ。まずはSingularityのインストール(と最低限の使い方の理解)から手をつけなければならないので、そのためのメモ。 そもそも、Singularityを動かすのに、どの程度のスペックが必用なのかとか。 インストールに関しては、Singularityがインストールされているマシンであれば、アップデートの度に、新しいsifイメージファイルをダウンロードして、それをSingularity上で実行しさえすれば走るので、その意味では、楽かもしれない。Pythonの適切なバージョンをインストールしたり、既にインストールされているPythonのパスと競合しないように、リンクを張り直したりとか、その他の一連の必用なライブラリーを大量にインストールしたり、リンクを張ったり外したりとか、そういうことをしなくてよいという意味では。 *Salome-Meca2021のダウンロード [#ua6dcb03] ターミナルで、 wget https://www.code-aster.org/FICHIERS/singularity/salome_meca-lgpl-2021.0.0-1-20210811-scibian-9.sif をやると、途中でsegmentation fault (コアダンプ)になって終了するので、 wget --continue https://www.code-aster.org/FICHIERS/singularity/salome_meca-lgpl-2021.0.0-1-20210811-scibian-9.sif として、途中からダウンロードを続け、コアダンプするたんびに、これを続ける。 5回ぐらいやると、エラーがなくなって正常終了する。 md5sum salome_meca-lgpl-2021.0.0-1-20210811-scibian-9.sif でハッシュ値を調べ、 65e153eaf43edcd3b671d41194936f53 になっていることを確認。違ってたら、ダウンロードのやり直し。 今、ハッシュ値は合ってたので、一応、k2にアップしておきます。 *Singularityのインストール [#zf0207a1] -https://qiita.com/a210/items/aa98ebfa847fb881b1a5 --この辺がわかりやすそうか # 必要パッケージのインストール sudo apt-get update -y sudo apt-get install -y build-essential libssl-dev uuid-dev libgpgme11-dev squashfs-tools export VERSION=1.16.6 OS=linux ARCH=amd64 cd /tmp # goのインストール wget https://dl.google.com/go/go$VERSION.$OS-$ARCH.tar.gz && \ # Downloads the required Go package echo 'export GOPATH=${HOME}/go' >> ~/.bashrc echo 'export PATH=/usr/local/go/bin:${PATH}:${GOPATH}/bin' >> ~/.bashrc source ~/.bashrc # Singularityのインストール mkdir -p ${GOPATH}/src/github.com/sylabs cd ${GOPATH}/src/github.com/sylabs # gitとgoがインストールされてない場合はインストール sudo apt install git golang git clone https://github.com/sylabs/singularity.git cd singularity go get -u -v github.com/golang/dep/cmd/dep ./mconfig make -C builddir sudo make -C builddir install # Singularityのバージョン確認 singularity version 上記をやったら、 3.8.0-rc.1+313-ga5cf23eb3 と出る。 *Salome-Meca2021の実行 [#c8fff598] singularity run salome_meca-lgpl-2021.0.0-1-20210811-scibian-9.sifをダウンロードしたディレクトリに行き singularity run salome_meca-lgpl-2021.0.0-1-20210811-scibian-9.sif & を実行。最初は、File→Preferenceから言語を日本語に変更して、再起動。 フォントがちょっとアンチエリアスが聞いてない感じ。 Firefoxとか、(Singularityの外の)アプリのウィンドウ内のフォントは、アンチエリアスが効いて輪郭がぼやけているが、 (Singularity内の)Salome-Mecaのフォントはアンチエリアスが効いてなくて、輪郭がギザギザした感じ。 AsterStudyのところで、Salome-Mecaの背後にあるFirefoxとかのウィンドウが透過して見えてしまう。 AsterStudyの真ん中に窓が空いたような感じになる。なんかいじっているうちに直ったが。 --おそらくグラフィックボードの問題では? https://www.code-aster.org/forum2/viewtopic.php?id=25980 tamesiファイル[[サイエンスラボ]]の [[igata_g_m.hdf:http://www.str.ce.akita-u.ac.jp/~gotouhan/salome/hdf/igata_g_m.hdf]]と [[kata.comm:http://www.str.ce.akita-u.ac.jp/~gotouhan/salome/comm/kata.comm]]を読み込んで走らせたら、ちゃんと動作した。 でも、ちょっと重い感じもする。6コア12スレッド、メモリ32GBというハイスペックなマシンでやってみたが、 3年生用の低スペックノート(2コア、メモリ8GB)とかだと、どうなるか... **ノートPC(2コア、メモリ8GB)の場合 [#t3b48fc6] -構造研のiiyamaノート(2コア、メモリ8GB)で、igata_g_m.hdfをSalome-Meca2021で解析してみたところ、解析できた。 -salome-meca2019と2021の解析時間を比較した場合、2019は25秒だったのに対し、2021は49秒かかった。 -低スペックマシンの場合(2021/10/8時点)Salome-Meca2019の方が動作しやすいのかも。 **aliasの設定 [#zb1cf8b5] .bashrcのalias設定のところに、 alias salome21='singularity run ~/salome_meca/salome_meca-lgpl-2021.0.0-1-20210811-scibian-9.sif' と書いて、 . .bashrc をやっておけば、ターミナルを開いて、 salome21 & でSalome-Meca2021を起動できるようになる。 *ショートカットの作成 [#u2e8ca0e] ターミナルからじゃないと起動できないのは不便だとすれば、パネル上にSalome-Meca2021のショートカットを作れば、今までと同じ感じで実行できる。 -パネル上で右クリックし Add to Panel -カスタム・アプリケーションのランチャ -キーの型:端末内で起動する -追加 -名前:Salome-Meca2021 -コマンド:/usr/local/bin/singularity run /home/kouzou/salome_meca/salome_meca-lgpl-2021.0.0-1-20210811-scibian-9.sif -アイコンの画像は、何もしないと押ボタンになるけど、今までのアイコンがよければ、それをsalome_mecaのディレクトリにでも入れて、参照すればよい。 --例えば、Salome-Meca2020のアイコンの画像ファイルは、~/kouzou/salome_meca/V2020.0.1_universal_universal/icon.png