マイダスで由利橋のモデルを作成.
材料・断面・境界条件を設定、割当した.
スパン長190m,主塔70m(桁上50m,20m)
ケーブル断面積D=200mmのケーブル位置
ケーブル断面積D=225mmのケーブル位置
ケーブル断面積D=315mmのケーブル位置
幅1m×高さ0.8m×スパン長10mの単純梁を作成し、集中荷重(節点6に荷重FZ=-10kN)と等分布荷重(節点12~22に荷重w=-1kN)を与え解析した.
全体図((x,y,z)空間)
横から図((y,z)平面)
上から図((x,z)平面)
集中荷重(節点6に荷重FZ=-10kN)の写真
等分布荷重(節点12~22に荷重w=-1kN)の写真
以下が解析結果である、変位図・S図・M図である.
〇変位図
〇S図
〇M図
幅10mm×高さ10mm×長さ1000mmの簡易モデルでプレテンション導入した・してないもので比較
簡易モデル
下記の写真の通りに荷重FY=-100Nを与えた
桁材料(SM400)について
ケーブル材料について
先端変位の結果は👇の通りである. なお先端変位はy軸下方向が+である.
軸力i(kN) | 軸力j(kN) | 先端変位(mm) |
0 | 0 | 1.835 |
10 | 0 | 1.777 |
0 | 10 | 1.777 |
10 | 10 | 1.722 |
100 | 100 | 1.111 |
1000 | 1000 | 0.248 |
全ての結果において先端変位が-、すなわち先端が上に上がることはなかった.
硬すぎではないかと不安である…
!!結論:間違っていた
簡易モデルでプレテンション導入の確認(合っているかは別として)が終わったため、本番へ!
上写真がケーブルプレテンションなし、下写真がケーブルプレテンションありの結果である.
このとき集中荷重F=-1000kNである.
〇プレテンションなし
max変位=9.35mm
〇プレテンションあり
max変位=9.34mm
全てのケーブルに軸力1000kNを入れているにも関わらず、0.01mmしか変化がない.
おかしいのでは…??
ちゃんとプレテンションが設定されていないのかもしれない.
!!結論:間違っていた
千代岡さんにアドバイスをいただき、軸力ではなく「温度荷重」で与えてみたところいい感じになった.
簡易モデルは前回のと同じものを利用.
温度荷重をケーブルに与えた.
簡易モデル
〇ケーブル材料
→弾性係数:1.95e+02
→ポアソン比:0.3
→線膨張係数:1.2e-05
→単位体積重量:7.7e-08
〇ケーブル断面積
→D=1mm
〇桁材料
→SM400
〇桁断面積
→10mm×10mm
解析を回してみたところ👇このように変形した.
軸力あり・なしバージョンで比較したが、軸力は関係なさそう…
また、先端荷重Fを与えたときの先端変位は下記の表のようになった.
このとき、y軸下方向を+とする.
F(N) | 温度荷重(℃) | 先端変位(mm) |
0 | -100 | -2.378 |
0 | -150 | -3.567 |
0 | -200 | -4.756 |
-100 | -100 | -0.543 |
-100 | -150 | -1.732 |
-100 | -200 | -2.921 |
-500 | -100 | +6.796 |
-500 | -150 | +5.607 |
-500 | -200 | +4.418 |
表からわかる通り、荷重ありとなしのときの変異差はどの温度の時も等しく、
F=-100N…1.835mm
F=-500N…9.174mm
であった.
この結果から、プレテンションは温度荷重から与えることができ、当たり前に先端荷重を加えると下へ下がることがわかった.
加えて、温度荷重が相対的に大きいほど先端変位も大きくなることがわかった.
温度荷重と先端変位は比例関係にあると言える.
軸力ではなく、温度荷重からプレテンションを入れる方法を由利橋モデルでも実践した.
このとき全く軸力は入れていない.
下記の写真通りに、外側のケーブル2本に-150℃・その他のケーブル10本に-100℃を設定.
①なんの荷重もかけずに解析を回すと👇このように変形した.
max変位=-0.394mm
②次に中央(節点96)に集中荷重F=-190kNを与えた場合(下記の写真)
結果は👇このように変形した.
max変位=+1.852mm
③次に全桁にw=-1kNを与えた場合(下記の写真)
結果は👇このように変形した.
max変位=+1.008mm
この結果から、プレテンションをのみの場合は桁が引っ張られて上に上がることがわかり、集中荷重及び等分布荷重を与えた場合は桁が下側に押される様子が見て取れる.
また、等分布荷重よりも集中荷重の方が変位が大きくなった.
きちんとプレテンションが入っていると思われる.
主塔のみを取り出して100℃,500℃,1000℃を与えた.
主塔の初期温度は20℃にしてある.
今回主塔は、桁下の20mも取り出してあるため全体は70mである.
また、変位の単位はcmにしてある.
初期20℃→解析後120℃
初期20℃→解析後520℃
初期20℃→解析後1020℃
結果からわかる通り、加える熱が高ければ高いほど変位は大きくなる.
+100℃のときと+1000℃のときの変位はちょうど10倍になっている.
本来であれば400℃~500℃で主塔は耐えられなくなるが、この解析ではそれが再現できない.
由利橋はH23.2.22に施工が始まり、H25.1.31に完成した。
橋長190.5mの不等径間の2径間連続斜張橋(鋼床版2主箱桁)である。
秋田県由利本荘市の子安川にまたがる形で位置している。
由利本荘市:面積1209.59km^2,人工:74707人
小吉川:一級河川,全長61km,流域面積1190km^2,小洪水は毎年起こっている
予想可能な災害…土砂崩れ(出羽丘陵)、氾濫及び洪水(小吉川)、積雪、暴風
由利本荘市ハザードマップからわかる通り、河川や水に関する災害が由利橋付近で起こる可能性が高い。
考え得る危険事項…交通事故(追突・接触)、☆火災(自動車事故)、揺れ(地震・風・共振)、落雷、積雪、津波、※橋脚 巨大物(自動車・がれき)の激突(津波・氾濫・増水)、床版ひび割れ(除雪車・大型車・地震・塩化カルシウム)、主塔(水平材なし)からの落雪、凍結、鋼部材の錆による劣化(雨や雪の耐水)
使用不可になった場合の懸念点…移動手段の減少による渋滞・移動時間の増大、経済活動への影響、交通の混乱につながる(引き返したり止まったりなどなど)
※このときの迂回路…飛鳥大橋、本荘大橋、…子吉川が流れているため迂回路は他の橋しかなさそう
由利本荘市年間気象データ ※データ古い
落橋とは、橋梁の劣化や大規模な災害などが要因となって橋梁が破壊し、文字通り橋が落ちることを意味する。
落橋の主な原因は橋梁の老朽化であり、損傷の種類は日本橋梁建設協会にある通りである。
また、大規模な災害、具体的には地震や津波、土砂災害、強風暴風、積雪も原因となり得る。
落橋がもたらす社会的影響は、周囲の交通機関に不便をもたらすこと、移動手段の減少から経済活動が著しく衰退すること、多額の資金がかかること(架替えは補修・補強よりもお金がかかる)が挙げられる。
腐食とは、化学や生物的な作用によって物体の外観や機能が損なわれる状態のことである。
金属の腐食を特に「錆」という。
腐食の主な要因は、塗装劣化個所に水分と腐食性物質が作用することによる。
腐食性物質としては、大気中の亜硫酸ガスと海塩粒子等が挙げられる。
これらは地域や気候に関係が深く、工業地域や海岸近くに位置する鋼橋において腐食の進行が早いのはこのためである。
発生のメカニズムとしては金属は大気中の酸素によって表面に参加被膜を形成している。
この酸素と水分、金属表面の汚染物などが表面に付着し酸化被膜が破壊されることがメカニズムである。
ここから腐食が表面から内部へと進行していく。
金属にとって「錆」状態は安定している。
腐食の種類は均一腐食と局部腐食の2つである。
均一腐食…金属表面全面に発生する腐食。
局部腐食…局部的な腐食で発見しにくい。一般的な製造部品などで問題になる錆による損傷はほとんどが局部腐食。
ここから本題である「ケーブル腐食」を考える。
斜張橋と吊り橋は両橋ともケーブルを用いる形状をしているが、その違いは“ケーブルと桁のつなぎ方”にある。
斜張橋は、主塔から張られているケーブルが直接桁橋を支えるが、吊り橋はケーブルと桁をハンガーが吊っている、すなわち実際に桁を支えているのはハンガーである。
また吊り橋はアンカーレッジが存在する。
斜張橋の強みとして、桁曲げモーメントを小さくできること・桁下空間を大きく取れること・設計自由度が高いことが挙げられる。
スパン長200~500mm及びそれを超えると斜張橋か吊り橋で設計することになるが、より長スパンに対応できるのは吊り橋である。
それぞれの橋梁の桁に加わる力として、
斜張橋…垂直方向の張力+橋軸方向の圧縮力
吊り橋…垂直方向の張力
がある。
ケーブルは通常「亜鉛メッキ銅線」で構成されているらしい。
亜鉛メッキとは高い耐食性(腐食のしにくさ)を付与出来るメッキ処理のことである。
亜鉛金属を電気の力で析出させる方法と溶融させた亜鉛に浸漬することで析出させる2つの方法がある。
亜鉛メッキは防錆効果が高く主に鉄製品に対して処理を行いますが、これは亜鉛メッキ上に不動態膜が生成されるからである。
また、亜鉛は鉄よりイオン化傾向が大きいのでメッキ皮膜にピンホール(小さな穴)があっても亜鉛が犠牲となって素地の錆を防ぎ高い防食効果を得ることが出来ます。
これを犠牲防食という。
ただし、デメリットとして亜鉛メッキは湿気に弱い。
ケーブルが腐食する主要因は「水(+塩)」であると考える。
特に、乾湿を繰り返す部位は、常に水に覆われた部位より腐食速度が速くなる。
その理由は、乾湿を繰り返す部位が常に水に覆われた部位と比べ水の層が薄く、腐食因子の一つである酸素の供給が限定されるためであり、かつ局部的な腐食電池を形成して局部腐食が進行するためだと考えられる。
ケーブル腐食がもたらす影響をいくつか考える。
①斜張橋の終局強度の低下…ケーブル断面の減少+伸び及び疲労強度の低下 から
②疲労寿命(破壊が起こるまで材料が耐えられる、ある種の変動応力や変動ひずみの繰返し回数)が小さくなる…ケーブル断面の減少 から
③橋梁全体の耐力低下…ケーブル断面の減少 から
④ケーブルの伸び及びねじれ強度の著しい低下…亜鉛メッキが腐食により消費され地鉄の腐食が進行した場合(亜鉛メッキのみの腐食だと特に影響なし)に、腐食に伴い表面凹凸が生じてその部分に応力集中が生じる から
上記①~④の原因・理由を考えるために斜張橋ケーブルの耐久性評価のまとめから重要点を引用する。
ケーブルは主塔・主桁との協働作用により外力に抵抗する非常に重要な部材であるため、上記のようなことが起こると健全時のケーブル耐力を発揮できないことは自明であろう。
これにより腐食したケーブルで耐えている斜張橋や吊り橋は、日常に起こる何の変哲もない荷重(自動車・雪等)や揺れ(小規模地震、風等)で突然崩壊を起こす可能性が高い。
橋梁の突発的な崩壊は絶対に避けるべき事故である。特に斜張橋や吊り橋は、長スパンの橋梁であることが多いためなおさらだ。
従って、当たり前ではあるがケーブル破断が起こらないように点検・維持管理・補修補強は最重要事項である。
風によるケーブルの振動現象は
①カルマン渦による渦励振
②六角形断面ケーブルにおけるギャロッピング
③並列ケーブルにおけるウェイクギャロッピング
④レインバイブレーション
⑤塔からの剥離渦によるウェイクレゾナンス
[今後の目標]
…人命リスク・経済リスク・事故リスク・その他リスクを数値的に表すか、定量的に表すか、どうするかを決める
…他にどのようなリスクが考えられるか意見を出し合う
…何分の何の確率でどのようなことが起こるかを求める?
(例)〇〇が△/□の確率で起こり、どのケーブルがどんな条件で切れるか
(例)交通事故すなわち衝撃でケーブルや橋脚などにどう影響するか
(例)ケーブルのたわみが今後どんなときにどう影響して何が起こるか
…リスクアセスメントをどのように紹介して、どう提案していくかを固める
…何解析(振動・衝撃・座屈等)をするのかを決める
[MY IDEA]
・健全時のケーブルと腐食時のケーブルで、振動の仕方・同荷重をかけたときの変位や壊れるまでの時間を比較して割合等を出す。その結果からリスクがこれくらい増えると言って「リスクアセスメント」の大切さを紹介する
→リスクアセスメントのやり方や実用性を紹介するのではなく、あくまで”大切さ”に焦点を置くためリスクアセスメントに対する根拠が薄くなる可能性大 (例)健全時・腐食時のケーブルを比較したところでリスクアセスメントに繋げられるのですか?
・〇〇/△の確率で起こる小災害・中災害・大災害をそれぞれ由利橋にぶつけてどうなるか解析する。その結果からここまでは耐えられるけど、ここからは耐えられないという線引きをして、耐えられないリスクを考慮していない場合にどのような事態になるのかを紹介
→災害規模の判定が個人になるため定義が曖昧になることが問題。耐えられない災害の確率によって、起こるか起こらないかわからない災害を考慮することがはたして現実的か(労力やお金を考えて)という問題 (例)5000年に一度の災害を「今」考慮すべき理由は?根拠は?それがリスクアセスメントだとしてもちゃんと説明しないとふわふわしてしまうかも・・
・健全由利橋に振動・荷重・衝撃を加えてどうなるかを見る。その結果何が起こる影響があるのか考える。
→やることが多くなるため一つにかけられる時間が限られる。また、この結果からリスクアセスメントの確率を出すにしても母数が少なくて信憑性が低い。本当にその確率は正しいのか、その根拠は?が肝になると思う
[文献から…]
リスクアセスメントとは、危険が発生する可能性の度合いを組み合わせて、リスクを見積もり、そのリスクの大きさに基づいて対策の優先度を決めた上でリスクの除去又は低減の措置を検討することをいう。
橋梁におけるリスクアセスメントは、橋梁がどのくらいの割合で危険にさらされているか定量的に見極める方法のことをいう。
欧米ではリスクアセスメントが主流なため「何が現実に実行できるか」で安全を考えている。
日本ではこの考えはまだまだ定着しておらず、リスクゼロを前提とし設計を行っている。
しかし実際にはリスクゼロは不可能であるため、日本でもリスクアセスメントが定着するように取り組むことが目標である。
[リスクマネジメント&リスクアナリシスの流れ]
基本条件・情報の整理→リスクの定量化・ランク付け→対策を実施するリスクの決定
[ALARP:As Low as Reasonably Practicableの原則]
① 「受け入れ可能なリスク」として「自然災害の発生レベル以下」というガイドラインを設ける.
② リスク低減のためにどこまでも費用をかけることが合理的ではない.リスクは実行可能な限りできりだけ低くする.
③ 低減措置の実施基準は,リスク低減効果と低減に要する費用とのバランスにおいて,低減に要する費用が著しく不相当とならない基準で判断する.
また安全に対する考え方で、,「広く受容される領域」・「我慢できる領域(ALARPの領域)」・「受容されない領域」の3つの領域で安全を考えている。
ALARP領域はそのリスクが許容されるわけではないが、ある便益を確保するためにはリスクが適切に制御されているという条件の下で、そのリスクを伴う生活を受容する(我慢する)領域である。
許容可能なレベルに達していないリスクから優先的に対策を実施することが最も重要である。
事故の発生件数に重きを置くのではなく、重大事故の防止を徹底する。
リスクアセスメントのポイントは「事前にどれだけのリスクを想定しリスク低減のための対策が効果との関係でどのように検討されたか」である。
日本では想定したリスクにすべて対策を講じるという考えが強いが、リスクゼロとするために想定されるリスクにすべて対応するには莫大な費用を必要とするため現実的には厳しい。
この「すべて対策を講じる」という考え方が弊害となって日本にリスクアセスメントが浸透しにくいのではないだろうか。
リスクアセスメントで大切な要素は以下の2つであると考える。
①我慢できる領域と受け入れられない領域の線引きをしっかりとすること
②受け入れ不可能な領域のリスクに対しては優先的に対策を実施すること
すなわち、これは諦める・これは絶対に阻止するという取捨選択が必要であると思う。
↑この考え方は日本人には受け入れずらいため、なかなかリスクアセスメントが進まないのかもしれない。あとは単純にお金問題だろう。
リスクアセスメントは重大なリスクに対処するための合理的な措置とされており、危険を考慮して設計することが大切だ。
また、過去に起こった良い経験も悪い経験も同等にフィードバックすることが必要不可欠となる。
具体的には設計の初期段階で、
=通常の使用+事故+誤使用+早期劣化+etc..
ただ、懸念すべきことはリスクアセスメントを考えれば考えるほど、お金と時間がかかるということだ。
起きるかどうかわからないことにお金や時間をかけることは、企業や世間は難色を示すと考える。
これもリスクアセスメントの実現が難しい理由に当たると思う。
現代では建設において、CO2の削減が優先である.
CO2の排出量はアメリカは横ばい、EUは下がっている.
今の日本では【1橋梁/104人】を支えている.
土木の現場では、CO2排出量は コンクリート>鉄筋>桁 の順で多い.
CO2を減らす具体例としては、耐候性を用いること・木材を使用すること・強い鋼材を使用すること・コンクリートを減らすことなどがある.
ヨーロッパでは、工事において重要視されているのは費用よりも「CO2」や「騒音」だそうだ.
しかし日本は人口が多いため、現時点ではCO2を考えることは難しいらしい.
今の時代に沿った新しい優先すべきことが出てきたと考える.(今回はCO2の話)
鋼橋にまつわる火災事故は、国内外問わず数多く報告されている。
しかし実際に発生することは稀であるため、その対策をしていない橋梁がほとんどである。
よって、いざ火災事故が発生してしまった場合に、利用者の安全を考えて橋の供用を停止すること・利用者の利便性のためにいかに速やかに供用を再開することの2点を苦慮することが多いのだろう。
そこで、土木学会鋼構造委員会では,2012年6月に「火災を受けた鋼橋の診断補修技術に関する研究小委員会」を設立し、ガイドラインを作成した。
ここでは、火災による熱の影響を受けた材料の特性はどのように変化するのか・供用再開の判断は何をどのように点検及び調査すれば良いのか・火災による損傷はどのように補修補強すれば良いのかといった対応マニュアルに当たる。
供用中及び工事中に考えられる火災原因を列挙する。
供用中…不審火・走行車両(タンクローリー等)の横転及び炎上・事故によって損傷した燃料やガス管からの流出が原因の爆発
工事中…動力工事・溶断及び溶接による火の粉の飛散・塗料作業中のシンナー(シンナーは橋梁材料に当たる)・弾性シール材やバックアップ材への引火・コンクリート型枠剥離剤・ガス器具・溶接機・
材料自体が出火原因となる事例はほとんどない。
また。延焼に必要不可欠なものは①火源、②燃えるもの、③酸素の3つである。
延焼要因は、放射熱・接炎・熱気流・火の粉などがある。
加えて炎が風下側に傾き隣接した建物に直接接炎する場合もある。
鋼橋は火災の被害を受けると、構造部材は温度上昇に伴う強度低下により体力が低下するとされる。
一般的に鋼材(構造用鋼材)は、受熱時の温度が600℃を超える場合、高力ボルトについては450℃を超える場合に冷却後の引張強度が低下するとされている。
鋼材は合熱処理によって結晶構造が変化するという性質を有しており、受熱温度によってはもともと付与された性質が失われる懸念がある。
よって、火災による鋼材の損傷評価については受熱温度の推定が重要になる。
このときの鋼橋の補修ですべきことは、塗装の補修・鋼桁の補強・部材の取り換えなどである。
火災発生から補修施工までの流れ👇
主塔は400℃、ケーブルは700℃くらいまで耐えられるそう。
SS材は通常〜300℃くらいまで耐えられる。
SM材は400℃〜500℃程耐えられる。このとき、500℃まで耐えられるのは鋼種による。
火災による影響はケーブルよりも主塔にある。
そのため主塔が受熱する温度や時間によって、耐力や強度、変形がどのようになるのかを調べ、そこからケーブルに与える影響を見ていくことが重要。
例)主塔が崩壊したときのケーブルの切れ方・主塔の耐力が落ちたときのケーブルへの力の加わり方・・etc
健全度評価フロー👇
鋼材部の被災目安👇
鋼材の温度が高くなると、柔らかくなるすなわちヤング率は小さくなる。
火災による鋼材の変質は目視試験での確認は困難である。
また、実鋼材を抜き取り機械試験などにより確認することは通常困難なため、鋼材の健全性は部材の受熱温度を推定し間接的に評価することが一般的である。
火災の被害を受けた鋼部材における補修を行うべき損傷は主に入熱による変形及び塗装の剥離であると考えられる。
ローラー支持は「線固定」→線の端点を入力して、線を作成
固定端は「面固定」→パーティションからグループの作成
Mesh→ジオメトリは「Partition-1」を必ず選択
Mesh切る→ジオメトリのグループ作成
☆☆AsterStudyは簡単にできる!!→Operations→Addstage with Assistant→Modelanalysis→情報入力
☆☆(E:206000,ν:0.3,ρ:7.8e-9)
☆☆ファイル名には「.med」!!
builtinでopen→「Mode」に変更
フィルター→「Mechanics」から「Normal modes animation(real)」ここからアニメーションや振動数を見れる
→でも、全ての結果を比較しても ①要素数と相対誤差との関係性が見られなかった ②誤差が小さくならなかった
→よって「梁形態」が間違えていると考える
☆解決策 ①梁形態を変更(ピンを端っこから10mm内側に移動)
②ピンを2コに変更(上下で線固定+面固定)→失敗、、多分ピンの固定条件が上手くいってないから。
③ローラー固定で考えてみる→成功&正解!!
→!!メッシュ1.0以下は解析不可能であった。収束を見つけることが目標!!・・済
→やはり、1次要素だとどれも水平モードの方が精度が良かった。
→鉛直・水平・ねじれを総合的に見ると長さ+幅が一番いいかも。すなわち、幅を小さくすること・長さを長くすることが与える影響が大きい。
春課題を通して、理論値への収束の条件や様子、理論値に対する相対誤差でのグラフの様子、収束値に対する相対誤差での0に近づく形態、振動モードと要素数との関係(これはいい結果は出られなかった)、細長比との関係や細長比が梁に与える影響を見ていった。
既に答えの出ている課題であると説明を受けていたが、どれも難しく感じた。
また、1つの知りたいことのために解析や考察を行ってもまた別の分からないことが出てきてなかなか答えにたどり着けないとも感じた。
ただ結果を出すだけでなく、そこから何が考えられるか、何がわからないのかを明確に進めていくことが大切だと学んだ。
・タッチタイプの練習
・コマンドの練習
pwd・・・今どこにいるのか
ls・・・pc内にファイルが何があるのか
mkdir・・・新ディレクトリ(フォルダ)の作成
cd・・・行きたいファイルを順々に降りていく
gedit〜&・・・新しいテキストを開く
vi・・・選んだファイルをプログラミング上に出し、書き換える
Escを押して:q・・・保存して戻る
cp・・・コピー
cat・・・指定したファイル名を見られる
rm・・・指定したファイルの削除
rmdir・・・ディレクトリの削除
cd 次行くところ / 自分のディレクトリ・・・2つ飛ばして自分のディレクトリに行ける
cd .. pwd・・・一つ前のディレクトリに戻る
〇コマンドの流れ
pwd→ls→(mkdir)→cd→ls→gedit~&(テキスト開く)→ls→(vi),(cp),(cat),(rm),(cd ..)
・コマンドの練習
・gnuplotを使用して.pngで図を作成
使用データ:
メッシュ長さ | 要素数 | 変位(mm) | 相対誤差(%) | 計算者 |
0.5 | 604167 | 0.428982 | 2.94 | 千代岡 |
0.6 | 361584 | 0.421233 | 1.09 | 高井 |
0.7 | 145234 | 0.4225 | 1.4 | 関合 |
0.8 | 140987 | 0.422627385 | 1.4 | 岡田 |
0.9 | 91857 | 0.420351606 | 0.88 | 松田 |
1.2 | 24520 | 0.404744325 | -2.87 | 青野 |
1.3 | 23132 | 0.4045 | -2.93 | 山口 |
1.4 | 4518 | 0.3986 | -4.34 | 山本 |
1.5 | 15433 | 0.396317756757 | -4.9 | 進藤 |
1.6 | 15900 | 0.399049 | -4.24 | 河合 |
1.8 | 11677 | 0.404457 | -2.9 | 山口 |
2 | 10460 | 0.394818715517 | -5.3 | 進藤 |
3 | 734 | 0.32447 | -22.13 | 山本 |
4 | 1453 | 0.3329 | -20.1 | 関合 |
5 | 431 | 0.136240 | -67.3 | 千代岡 |
6 | 360 | 0.2130486 | -48.9 | 高井 |
7 | 196 | 0.1019892 | -75.5 | 青野 |
8 | 104 | 0.1158624 | -72.2 | 岡田 |
9 | 81 | 0.1247076 | -70.1 | 松田 |
10 | 78 | 0.07733 | -81.4 | 河合 |
引用元:岡田の卒論日誌(11/18課題)
・片持ち梁の解析(サロメ)
Geomety BoXを作成 適用→閉じる kotei/saika
Mesh メッシュ作成 Box1を挿入 アルゴリズム Note ジオメトリでグループを作成
FY=100N/100mm^2=1N/mm^2
・測定値=平均値ー理論値/理論値✕100(%)
・要素数=ボリューム
・変位平均値(1.3.5.7)
・相対誤差(測定値)を計算
・縦軸_変位、横軸_要素数のグラフを作成
メッシュ長さ | 要素数 | 先端変位(4隅の平均値)[mm] | 相対誤差(\( \frac{salome-手計算}{手計算} \)) | 計算者 |
0.7 | 198464 | 6.54281 | 1.91 | 安藤 |
0.8 | 113812 | 6.5104 | 2.39 | 安藤 |
0.9 | 40280 | 6.3631525 | 4.60 | 兼田 |
1.1 | 30055 | 6.3363525 | 5.00 | 兼田 |
1.2 | 26467 | 6.3043375 | 5.48 | 柴田 |
1.3 | 25180 | 6.304355 | 5.48 | 柴田 |
1.4 | 32212 | 6.31612 | 5.31 | 佐藤 |
1.5 | 17753 | 6.1209 | 8.23 | 佐藤 |
1.6 | 14296 | 6.2044625 | 6.98 | 皆川 |
1.7 | 13596 | 6.2156625 | 6.81 | 皆川 |
1.8 | 2866 | 5.737755 | 13.98 | 永山 |
1.9 | 6001 | 5.7263625 | 14.15 | 永山 |
2 | 5617 | 5.6458525 | 15.355 | 辻 |
3 | 2309 | 5.4728755 | 17.948 | 辻 |
4 | 617 | 3.6160575 | 0.458 | 服部 |
5 | 494 | 3.8580375 | 0.422 | 服部 |
6 | 581 | 2.50682 | 62.416 | 梶原 |
7 | 133 | 1.41225 | 78.827 | 梶原 |
8 | 78 | 1.2887175 | 80.68 | 工藤 |
9 | 72 | 1.2879925 | 80.69 | 工藤 |
10 | 60 | 1.14344 | 82.85 | 佐々木 |
11 | 65 | 1.23124 | 81.154 | 佐々木 |
縦軸:変位(mm)、横軸:要素数
理論値:6.67mm
【理論式】
Pl^3/3EI
・単純梁(等方性1次)の解析
メッシュ長さ | 要素数 | 変位平均[mm] | 相対誤差(\( \frac{salome-手計算}{手計算} \)) | 計算者 |
0.7 | 145234 | 0.42248452735 | 1.388176 | 安藤 |
0.8 | 142973 | 0.42257044598 | 1.408794 | 安藤 |
0.9 | 91648 | 0.420437286573 | 0.897 | 兼田 |
1.1 | 27160 | 0.405618939024 | 2.659 | 兼田 |
1.2 | 24675 | 0.404349 | 2.96 | 柴田 |
1.3 | 23446 | 0.404185 | 3.00 | 柴田 |
1.4 | 17738 | 0.398604 | 4.34 | 佐藤 |
1.5 | 15438 | 0.396593 | 4.83 | 佐藤 |
1.6 | 16122 | 0.398212 | 4.44 | 皆川 |
1.7 | 12026 | 0.393411 | 5.59 | 皆川 |
1.8 | 11604 | 0.393668 | 5.53 | 永山 |
1.9 | 10391 | 0.390695 | 6.24 | 永山 |
2 | 10921 | 0.395103 | 5.18 | 辻 |
3 | 2328 | 0.324762 | 22.06 | 辻 |
4 | 1500 | 0.155013 | 62.80 | 服部 |
5 | 432 | 0.065278 | 84.33 | 服部 |
6 | 357 | 0.213062 | 48.87 | 梶原 |
7 | 196 | 0.1019 | 75.55 | 梶原 |
8 | 104 | 0.1158624 | 72.20 | 工藤 |
9 | 81 | 0.1255118 | 69.88 | 工藤 |
10 | 78 | 0.07733 | 81.44 | 佐々木 |
11 | 63 | 0.1999 | 52.03 | 佐々木 |
縦軸:変位(mm)、横軸:要素数
理論値:0.4167mm
【理論式】
Pl^3/48EI
・単純梁(異方性1次・等方性2次)の解析
<等方性1次と異方性1次の比較> [#he11b38c]
メッシュ長さ | 要素数 | 先端変位 | 相対誤差 | 計算者 |
0.7 | 144563 | 0.505252 | 2.76 | 安藤 |
0.8 | 141517 | 0.504692 | 2.64 | 安藤 |
0.9 | 91648 | 0.502595 | 2.216 | 兼田 |
1.1 | 27160 | 0.489914 | 0.363 | 兼田 |
1.2 | 24675 | 0.487088 | 0.791 | 柴田 |
1.3 | 23446 | 0.4868010 | 0.995 | 柴田 |
1.4 | 17738 | 0.485999 | 1.16 | 佐藤 |
1.5 | 15438 | 0.485180 | 1.33 | 佐藤 |
1.6 | 15900 | 0.483286 | 1.71 | 皆川 |
1.7 | 12142 | 0.477952 | 2.80 | 皆川 |
1.8 | 11604 | 0.482085 | 1.97 | 永山 |
1.9 | 10391 | 0.470887 | 2.40 | 永山 |
2 | 10291 | 0.480910 | 2.19 | 辻 |
3 | 2328 | 0.431937 | 12.15 | 辻 |
4 | 1500 | 0.430156 | 12.52 | 服部 |
5 | 432 | 0.282968 | 42.45 | 服部 |
6 | 356 | 0.3441556 | 30.00 | 梶原 |
7 | 196 | 0.213934 | 56.49 | 梶原 |
8 | 104 | 0.229874 | 53.25 | 工藤 |
9 | 81 | 0.232308 | 52.75 | 工藤 |
10 | 78 | 0.203271 | 58.65 | 佐々木 |
11 | 63 | 0.222316 | 54.78 | 佐々木 |
縦軸:変位(mm)、横軸:要素数
理論値:0.4917mm
【理論式:ティモシェンコの理論】
v = Pl^3/48EI + Pl/4KGA
G:せん断弾性係数
K:せん断補正係数
このとき、[Pl/4KGA]= せん断項
<等方性1次と等方性2次の比較> [#of7eeadc]
メッシュ長さ | 要素数 | 先端変位 | 相対誤差 | 計算者 |
0.7 | 144563 | 0.430124 | 3.22 | 安藤 |
0.8 | 141517 | 0.430132 | 3.22 | 安藤 |
0.9 | 91648 | 0.430020 | 3.197 | 兼田 |
1.1 | 27160 | 0.429828 | 3.151 | 兼田 |
1.2 | 24675 | 0.429836 | 3.15 | 柴田 |
1.3 | 23446 | 0.42974 | 3.13 | 柴田 |
1.4 | 17738 | 0.429797 | 1.3 | 佐藤 |
1.5 | 15438 | 0.429958 | 3.14 | 佐藤 |
1.6 | 15900 | 0.429755 | 3.18 | 皆川 |
1.7 | 12142 | 0.429676 | 3.11 | 皆川 |
1.8 | 11604 | 0.429829 | 3.14 | 永山 |
1.9 | 10391 | 0.429684 | 3.12 | 永山 |
2 | 10291 | 0.429620 | 3.10 | 辻 |
3 | 2328 | 0.429169 | 2.99 | 辻 |
4 | 1500 | 0.429254 | 3.01 | 服部 |
5 | 432 | 0.428170 | 2.75 | 服部 |
6 | 356 | 0.428452 | 2.82 | 梶原 |
7 | 196 | 0.42591 | 2.21 | 梶原 |
8 | 104 | 0.426074 | 2.25 | 工藤 |
9 | 81 | 0.425552 | 2.12 | 工藤 |
10 | 78 | 0.488382 | 17.20 | 佐々木 |
11 | 63 | 0.423972 | 9.0534 | 佐々木 |
縦軸:変位(mm)、横軸:要素数
理論値:0.4167mm
2次要素を含む。
・等方性・・方向によって物体の物理的性質が異ならないこと。
・異方性・・方向によって物体の物理的性質が異なること。
・単純梁(木材+鋼材)の解析
メッシュの長さ | 要素数 | 変位[mm] | 相対誤差 | 計算者 |
0.7 | 155192 | 0.08378905246 | 15.365 | 安藤 |
0.8 | 138808 | 0.08380386491 | 15.350 | 安藤 |
0.9 | 82587 | 0.083707073981 | 15.45 | 兼田 |
1.1 | 38671 | 0.084201207602 | 14.95 | 兼田 |
1.2 | 31929 | 0.083688 | 15.466 | 柴田 |
1.3 | 28621 | 0.083669 | 15.4857 | 柴田 |
1.4 | 28854 | 0.08368 | 15.47 | 佐藤 |
1.5 | 20015 | 0.084052 | 15.10 | 佐藤 |
1.6 | 19448 | 0.0835402938 | 15.62 | 皆川 |
1.7 | 13801 | 0.0834355098 | 15.72 | 皆川 |
1.8 | 12528 | 0.083733 | 15.42 | 永山 |
1.9 | 11769 | 0.083924 | 15.23 | 永山 |
2 | 10699 | 0.084076876559 | 15.074 | 辻 |
3 | 3579 | 0.08414561753 | 15.004 | 辻 |
4 | 1628 | 0.082794 | 16.37 | 服部 |
5 | 1016 | 0.083033 | 18.89 | 服部 |
6 | 839 | 0.082882 | 16.26 | 梶原 |
7 | 554 | 0.080871 | 18.28 | 梶原 |
8 | 285 | 0.079995 | 19.20 | 工藤 |
9 | 261 | 0.078980 | 20.22 | 工藤 |
10 | 232 | 0.081911 | 17.26 | 佐々木 |
11 | 208 | 0.075676 | 23.56 | 佐々木 |
縦軸:変位(mm)、横軸:要素数
理論値:0.099mm
2次要素を含む。
【理論式】
Pl^3/48EI + Pl/4KGA
このとき、
EI = EI(木) + EI(鋼)
G = G(木)
と考えることとする。
・Taxツールの概要・練習
① tar xvzf sibuw.tar.gz
② cd sibuw
③ ls
④ vi sibup2.tex(=メインファイル)
ーー / がついているものがコマンド
ーー :q / :wq / iで編集可能
ーー :w 保存 ーー :! pdfplatex sibuw2.tex 元のファイルから編集点の変更を反映
ーー :! ls / :! evince 7021531.pdf & ーー :! でコマンドの使用可能
⑤ pdfplatex sibuw2.tex
⑥ ls
⑦ evince subuw2.pdf &
ーーpdfを見るコマンド
ーー&を忘れない!!!
・texでは2回コンパイルする
・図・表を挿入した際には、必ず2回コンパイルする
<メッシュの変更> [#o655497e]
① Geometyを開く
② Meshを開いて、Partitionを選択してメッシュを作成→ここでメッシュの長さを変更(Mesh-2作成)
③ Mesh-2をクリックでメッシュ作成→要素数をメモ
④ Mesh-2を右クリックでジオメトリの作成
⑤ AsterStudyのmeshをダブルクリックして、UNITE「Mesh-2」に変更
⑥ Outputでファイルの名前変更(.med)
⑦ 解析
<テキストエディターでグラフ作成> [#k2d05487]
① テキストエディターに(要素数,変位)の順で入力→このとき、縦軸:変位・横軸:要素数
② 名前を付けてファイル保存
③ コマンド
ls→cd kaneta23→ls→gnuplot→>plot "ファイル名" with line,"ファイル名" with line・・・→>set term png→>set output "最終ファイル名.png"→>plot "ファイル名" with line,"ファイル名" with line・・・→quit→(eog 最終ファイル名.png)
④ メニューから、gftpに行きパスワードを入力
⑤ public htlsの中のj2023から、自分のファイルに転送