Salome-Meca2019での弾塑性解析における降伏点(functionの設定)について検証する。
はじめに†
- 弾塑性解析を行う場合、「Function and lists」の「Define function」で応力-ひずみ曲線を定義する必要があるが、それと合わせて材料設定を行う必要がある。応力-ひずみ曲線を作成すれば、材料のヤング率は自動的に算出されるが、もう一度Materialのところで設定する必要がある。そのへんの検証。
- (10,10,100)でジオメトリを作成。材料設定は以下のとおり。
E=7500
NU=0.4
荷重は、FZ=1.0

- 伸びの理論値は、⊿Z=0.0133333....
functionの設定(応力-ひずみ曲線)†
(1)†

- (0.0001,1.5)で降伏。グラフ上のヤング率(傾き)はE=15000。
(2)†

- (0.0002,1.5)で降伏。グラフ上のヤング率(傾き)はE=7500。
- 以下の5パターンで解析した。結果は以下のとおり。
| materialの設定 | functionの設定 | Z方向変位 | 変位から計算したヤング率 | 備考 |
パターン1 | E=7500 | なし(線形解析) | 0.01325 | E=7500 | εZZ=0.000133 |
パターン2 | E=7500 | (1)E=15000 | 0.0063 | E=15000 | εZZ=6.667e-5 |
パターン3 | E=7500 | (2)E=7500 | 0.01325 | E=7500 | パターン1と多少違うが(降伏点の関係?)ほぼ同じ数値 |
パターン4 | E=3750 | (2)E=7500 | 0.01325 | E=7500 | パターン3と全て同じ数値 |
パターン5 | 設定なし | (2)E=7500 | | | エラー(ELAS NOT FOUND) |
まとめ†
- functionで設定したヤング率と変位から計算したヤング率が一致していることから、ヤング率は弾塑性解析の場合、functionで設定した応力-ひずみ曲線に引っ張られるようだ。
(だとしてもmaterialを設定しないとエラーが出るのは腑に落ちないけど)