直線上に配置


スラント試験による諸材料とコンクリート
の付着強度の評価

Slant Shear Bonding Tests

HP-RPCM and FRC Slant Shear Tests, Drawings by Ammar Hassan

スラント試験は、ASTM C882-99(Standard Test Method for Bond Strength of Epoxy-Resin Systems used with Concrete by Slant Shear)に準拠したが、供試体寸法は円柱(100mm×200mm)でる。スラント試験による、諸材料とコンクリートの接触面での付着強度特性を検討する。

研究内容
1.超機能反応性微粉末複合材料: 本研究の超機能反応性微粉末複合材料(HP-RPCM)と繊維補強コンクリート(FRC)の鉄筋を用いないハイブリッド床版製作の準備としてHP-RPCMとFRCの付着強度及び合成度を検証するため、せん断強度試験による付着強度を推定する試験(Slant Shear Test)を行い、次のパラメーターを変化させて、付着強度への影響について研究する。
(1)HP-RPCMの種類と繊維で補強されたものの繊維混入率。
(2)普通コンクリートのポリプロピレン繊維混入の有無。
(3)接着面の処理と粗度。
付着試験の結果は、従来の既存コンクリートと新コンクリート・オーバーレイの結果と比較することにより評価し、従来の付着力推定理論の適切さについて論じすることのほか、得られた結果を基に、材料種類、繊維量、及び表面処理の最適の組合せを明らかにし、新しいエアーセル処理方法について研究する。
2.ポリプロピレン繊維補強ポリマーセメントモルタル: ポリマーセメントモルタルにはく落防止およびじん性の向上を期待し、ポリマーセメントモルタルにポリプロピレン繊維を混入し、普通セメント・コンクリートとの付着強度を測定し、それにおよぼす短繊維の影響の検討について研究する。
3.耐火用モルタル: コンクリート・トンネルに断熱材料(耐火用モルタル)で保護し、トンネルの温度上昇を防ぎ、トンネル火災の際に被害を抑えることを期待し、耐火用モルタルとコンクリートとの付着強度の検討について研究する。

卒業論文
博士論文 Externally restrained steel-free concrete slabs (Chapter 5), Ammar Hassan 2005
修士論文 コンクリート構造物の補修に用いるコンクリート・ポリマー複合体の収縮に関する研究, 鈴木 聡 2004
卒業論文 超高機能反応性微粉末複合材料(RPCM)と普通コンクリートの付着強度に関する研究, 齋藤 昭徳 2004
卒業論文 耐火用モルタルのせん断付着強度に関する研究, 近藤 智也 2004

関連論文
1 Ammar Hassan and Makoto Kawakami: Steel-Free Composite Slabs made of Reactive Powder Materials and Fiber-Reinforced Concrete, Submitted for possible publication to the American Concrete Institute (ACI) Structural Journal in May 25, 2004 2005
2 Ammar Hassan, Makoto Kawakami, Satoru Matsuoka, and Hidekazu Tanaka: Evaluation of Bond Strength between Ultra-High Performance Reactive Powder Composite Materials and Fiber-Reinforced Concrete by Slant Shear Test, Recent Advances in Concrete Technology, ACI SP-222, American Concrete Institute, 2004, pp. 215-230. 2004
3 齊藤昭徳, ハサン・アンマール, 川上洵: RPCMと普通コンクリートの付着強度に関する研究, 土木学会東北支部技術研究発表会講演概要, 秋田, 2004, pp.654-655. 2004


構造コンクリート研究室トップページへもどる

By Ammar Hassan, Last updated Nov. 2004
直線上に配置