電撃症のときの手当

1.感電の原因や危険性を取り除く
感電や落雷に遭ったとき、電流により全身の筋肉がまひして呼吸や心臓が止まってしまうこと がある。まず室内のブレーカーを切ったり、患者の周りにある電線を木の棒でよけて、救助者 が感電しないように気をつける。(家庭用電流でも心臓停止など生命に危険が及ぶ場合もある。)

2.すぐに呼吸や循環のサインを調べて、救命手当を
すぐに呼吸や循環のサインを調べて、心肺停止状態なら救命手当を開始する。できるだけ早く 集中治療のできる病院へ運ばなければならない。

頭にけがをしたときの手当

1.まず、意識の状態を確認する
耳元で呼びかけたり頬を軽くたたいたりして、意識の有無を確認する。意識がないか意識が混濁 しているときは、気道を確保し、救命手当を行ない、救命救急センターか脳外科のある病院へいく。 意識があって、頭痛や吐き気がない場合も容体が変化することがあるので、安静にして様子をみる。

2.1と同時に、創傷の確認を行なう
出血量に惑わされず、冷静に創傷の確認をする。頭部を打撲したときや、こぶができているときは、 原則として頭部を冷やし、安静にして様子をみる。出血していれば、汚れを水道水で洗浄し、圧迫止血 を行なう。意識障害や傷などがない場合も、しばらく様子をみる。