市販のワープロソフト(例:ワード)の基本操作

ワードの起動の仕方

 ワードを起動させるには、まず左下のスタートをクリックして全てのプログラムにカーソルを合わせます。 するとたくさんのプログラムが表示されるので、その中からMicrosoft Wordを探し出し、クリックまたはダブルクリックするとワードが立ち上がります(具体的に見たい人はここをクリック)

ツールバーを配置しよう

 すぐに文章を書きたいところですが、その前に必要最低限のツールバーを配置しましょう。 (ツールバーとは文章を書く上で必要な機能を役割ごとに分けて表示したもので、絵や文字で表示してあります)。 初期設定では2(3)つのツールバーが標準的に画面上部2行目に始めから配置されていますので、改めて表示する必要性はないのですが、人によっては画面上部に色々表示されているのは見苦しいという人もいて、消してしまっている場合があります。 と言うよりも、誤った動作でツールバーを消してしまう人が実に多いので、ツールバーの再配置と考えたほうがいいでしょう。 ツールバーを配置したいとき(確認したいとき)は、画面左上の表示→ツールバーと開き、標準、書式設定にチェック(クリック)を入れてください(確認のときはチェックが入っているかどうか確認だけしてください)。 この時、書式設定はバージョンによって”書式設定”と”ファンクションキーの表示”の二つに分けて表示されている場合がありますので、この場合は標準、書式設定、ファンクションキーの表示の3つにチェックを入れましょう。 また、チェックする(はずす)場合には、二つの作業を同時に、例えば標準と書式設定を同時にチェックすることはできません。 始めに標準をチェックするとそれで一旦作業が終了したとみなされ、ウィンドウが閉じてしまいますので、再度表示画面を表示し、書式設定をチェックしてください。
 ツールバーの使用法は、後に適宜説明していくことにします。

ページ設定をしよう

 残念ながらまだ文章を書いてもらうわけにはいきません。 なぜならページ設定をきちんとしておかないと後でとんでもないしっぺ返しを喰らうことが多々あるからです。 どんなしっぺ返しを喰らったか具体例を挙げながらページ設定の説明をしたいと思います。
 まず右上のファイル→ページ設定の順にクリックしてください。 するとページ設定というウィンドーが開くので、その中の文字数と行数をクリックし、中央やや下のフォントの設定(F)…をクリックすると、フォントという画面に切り替わります。 その中のフォントをクリックすると日本語用フォントや英数字用のフォントを選べる画面になります。 ここでする作業は、日本語用フォントをMS明朝(MSゴシック)、英数字用フォントをTimes New Roman、スタイル(Y);を標準、サイズ(S);を10.5にすることです。 日本語用フォントと英数字用フォントは右側にある▼を押せば、ずらっと何種類も現れるので、新たに表示された▲▼でスクロールさせながら探し出してクリックしてください。スタイルとサイズは標準と10.5をクリックするだけですが、間違ってダブルクリックするとウィンドウが閉じてしまいますので注意してください。これら全てを変更したら、右下のOKボタン押しましょう。すると初めのページ設定に戻ります。 そうそうなぜMS明朝(MSゴシック)、Times New Romanにするか説明していませんでしたね。 実はフォントには機種依存文字(MSP明朝、MSPゴシック等)というのが存在し、自分のパソコンでは見れたのに、他のパソコンでは見ることができないフォントが存在するのです。 それも初期設定で機種依存文字にしている大手メーカーの実に多いこと。 それを知らずに卒論を書いて(フロッピーまたはCDR等も提出)、提出した際にやり直しさせられた者もまた多いのです(直す作業自体そんなに難しい作業ではないのですが、ようやくのこと書き上げた論文をそんなことで書き直しさせられる者にとっては、計り知れない苦痛を生じさせます)。 そんな訳で機種依存文字ではないMS明朝(MSゴシック)を選んだ訳です。 Times New Romanを選ぶ理由は、私が講義で習った限りでは、”今の流行だから”とのこと。 まあ、機種依存文字でないことは間違いないのでしょうが。
 次にページ設定の中の余白を開いてください。ここではページの上下左右の余白を設定できます。 初期設定では上だけが35mmで、あとは30mmになっていると思います。 それぞれ▲▼で数値を変えることができますし、無論数字の所をクリックして直接数字を入れることができます。 この余白の設定は、提出先によって指定されることがほとんどです。 ですから何も指定が無いときは別段初期設定のままでも構わないと思う人がほとんどで、設定している人も数字はまちまちです。 ちなみに徳重先生は25mmオールで、後藤先生(ワードではなくテフですが…)は左側をより多めにとるようにしているだけで後はあまり気にしていないとのことです。 ところがです、土木の先生の一部(一人?)には、レポートの中身ではなく、初期設定では余白が大きすぎるとお怒りになる(そっちかよ!)先生がいらっしゃるのです。 そういう時のために、通常時は25mmオールにしておくのが無難ですね。 設定が終わったら右下のOKを押せば、元のページ設定の画面に戻ります。
 ここで両者について注意しなければならないのは、この時点ではまだ、今開いているワードの設定を行ったに過ぎないということです。 つまり、今開いているワードをそのままに、新たにスタートボタンからワードを開くと、そのワードの設定は初期設定のままだということです。 ですから、自分が今行った設定をワード全体の設定にしたいというときは、左下にある”既定値として設定”をクリックする必要があります。 余白に関しては左下にある”既定値として設定”をクリックするだけでいいのですが、フォントの場合は、”既定値として設定”とあってもクリックすることができないので、一旦OKを押して文字数と行数の所の”既定値として設定”を押しましょう。

文章を書こう

 さていよいよ文章を書くことにしましょう。とは言ったものの実は、ただ文章を書くだけならもう教えることは何もないのです。 皆さんのメールを見る限り、漢字変換も、改行もきちんとできているように見えます。 ですから、文字を太くしたり、色を付けたりといった、文字装飾の仕方を書きたい思います。

  1. 太字、斜線、下線
     文字を太字・斜線にしたり、文字の下に下線を引くには、二つの方法とタイミングがあります。 まずタイミングから説明しましょう。 これはテキストファイルでも言えることですが、文章を書いている最中に初めから太字等を指定する方法と、文章を書き終わってから太字等を指定する方法です。 こればかりはどちらがいい方法か一概には言えません。 どちらかと言えば、好みの問題だと思います。 ただ、ワードユーザーの多くは一通り文章を打ってから変換する方法を取る人がほとんどだと思います。 文章を一通り書き終わってから、手直する場合には必然的に後者になりますが…。
     次に太字等にする方法ですが、こちらも二つ方法があり、右上にあるツールバーの中から選択する方法と、右クリックしてフォントを開き選択する方法があります。よってこれらは組み合わせにより最小4つの方法がありますので順に説明していきたいと思います。
  2. 文字に色を付けよう
     文字に色を付ける方法は、1で説明した方法とほとんど同じです。 ツールバーなら一番右のAの右側についている▼を押せば40種類の色が表示されますので指定したい色をクリックしてください。 右クリック→フォントと開いた場合には、フォントの色(C):の▼を押せば同じ画面が現れます。
  3. 文章を右揃え、中央揃えにする
     レポートを提出する際、題名は中央に、名前・学籍番号は右揃えにするのが一般的ですね。 このような時はツールバーの右上に3つある線だけの絵のいずれかを押しましょう。 左から両端揃え、中央揃え、右揃えの順になっています。 両端揃えは左揃えのことで、通常いつもこれになっています。 中央揃えはと右揃えは文字通り中央と右へそれぞれ行を揃えます。 実際移動させたいときは、移動させたい行の何処でも構わないのでカーソルを持って行き、その状態で中央揃えもしくは右揃えを押せばそれぞれ中央、右揃えになります。 ただこの方法ですと1行ずつしか移動しないので、複数の行を移動させたいときは、移動させたい行をドラックしてから行ってください。
  4. ルビを付ける (本気(マジ)強敵(とも)?)    
     まず始めに断っておきたいのですが、私はプログラムでルビを指定して打っています。しかし、ブラウザによってはルビではなく( )で表記されているかも知れません。 よって本当に打った( )とごっちゃになり、非常に見づらいかも知れませんが、その点はご勘弁ください。
     よく格闘漫画で、”強敵”と書いて”とも”と呼ばせていますね。このようなとき強敵(とも)とはせず、強敵(とも)と表記しているはずです。 このように漢字の上にひらがな等を書いたものをルビといいます。
     ルビの書き方は、まずルビを振りたい文字をドラッグしてから、左上にある書式→拡張書式→ルビを選んでください。 この時、漢字だけをドラックする事が普通ですが、情報処理の技法のように、名詞のくせに中途半端に漢字とひらがなが混在するような場合にはその限りではありません。 では実際の例として”情報処理の技法”にルビを振ってみましょう。
     まず情報処理の技法と打ってからドラックし、書式→拡張書式→ルビと選ぶと、ルビというウィンドウが開きます。 リンクを見ていただければ分かるように、”情報処理””の””技法”の三つに分けてそれぞれルビが打てるようになっています(ひらがなには当然ルビはついていませんが…)。 左側が対象文字、つまりルビを振りたい文字の対象で、右側がルビとして表記される文字です。 ここでルビの所に始めから表記されている文字は、自分が打った文字の変換前のひらがなが表記されます。つまり、情報処理なら”じょうほうしょり”ですね。 これが気に入らなければ直接ルビの所に自分で打ってください。 ルビがどの様に表記されるかは、下のプレビューに表示されるので参考にしましょう。
     もし、”情報処理の技法”全体に変わったルビを付けたいときは、対象文字の2行目の”の”と3行目の”技法”を消して、1行目の”情報処理”の後に”の技法”付け加えた後、ルビの1行目に好きなルビを打ってください。 このようにすればすれば、漢字・ひらがな混合の文章にもルビが打つことができます。
  5. 再変換の仕方
     よく文章を打ち終わった後で、漢字が間違っていることに気づきます。 これは日本語が同音異義語が多いということに起因するのですが、どのみち自分の不注意ですね。 だからといって間違った箇所を消して改めて書く必要はありません。 間違った箇所をドラックして、右クリック→再変換を選択すれば、再び変換が可能になります。また、ドラックしてからスペースキーを押すだけで再変換が可能になる設定が存在します、というより初期設定ではこちらの設定になってることが多いと思います。ただ、自分の設定がどの様になっているか確認して上で行った方がいいと思います。ちなみに後藤先生のパソコンはドラック→スペースキーだと文字が消えてしまうので、私は何度も涙を流しました(癖って怖いですね〜)。

文章の保存の仕方

 自分の打った文章を保存する方法は二通りあります。 名前を付けて保存と、上書き保存です。新規作成の文章を保存したり、前に保存していても、違う場所(フォルダやデスクトップ)や道具(フロッピーやCDR)に保存するときは名前を付けて保存で保存します。 前に保存していて、また同じ場所に保存する場合には上書き保存で保存します。