ひずみゲージ 貼り付け方
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*ひずみゲージ [#ndaf3f5d]
ひずみゲージのひずみはゲージ長の平均ひずみを測定している。~
そのため、応力集中の様子などのピークのひずみを見たいときはゲージ長が短いものを使うと良い。(だいたい0.2mm〜6mm)~
木やコンクリートなどは、広い範囲でひずみを測定して平均させたいためゲージ長の長いものを使用する。~
ひずみゲージは対象物専用のゲージを使うことで温度による影響をキャンセルアウトできる。~
誤差はあるが、温度変化は気にしなくても大丈夫。~
ひずみゲージから測定器をつなぐリード線は2本線と3本線があり、~
3本線だと温度による影響をキャンセルできる。~
*ひずみゲージの一般的な貼付け手順 [#sb278973]
**CN接着剤 CN-E接着剤[#a7c94af2]
CN接着剤はゲージの接着時間が短く、一般的に使用されている接着剤~
CN-E接着剤はCN接着剤よりも粘性が高い。木やコンクリートなどは粘性が高いものをつかうと良い。~
①研磨~
ひずみゲージを貼る場所を確認し、マーキングしておく。~
マークングした部分のサビやメッキ、黒皮、粉などをサンドペーパーを使って磨く。(材料の素地を出すように磨く)~
磨くときは一方向ではなく、多方向に磨く。~
②脱脂・洗浄~
磨いた面をきれいにするために工業用ティッシュペーパーに揮発性溶剤(揮発性のものを使うのはひずみゲージと対象物間に水分が入らないようにするため)をつけて洗浄する。~
ティッシュペーパーは1度使った面は使わないようにして、汚れがつかなくなるまで拭き取る。~
③けがき~
ひずみゲージを貼る位置をけがく。~
けがく時に汚れた場合はもう一度洗浄する。~
④貼り付け~
貼る前にひずみゲージの表面を上にして、けがきの位置に合わせる。~
接着剤の滴下は、ひずみゲージを斜めに持って全面に行き渡るように垂らしながら行う。~
接着剤は、必ずひずみゲージの感受部分全体に滴下する。~
接着剤が全体に行き渡ったら、すばやく接着部分に合わせてポリエチレンシートで覆い、ゲージ全体を親指の腹で1分くらい加圧する。(加圧しているときは指を離さずに加圧し続ける。)~
⑤ゲージリード線の引き起こし~
接着剤の硬化後、ゲージリードの付け根を抑えてゲージリードを壊さないように引き起こす。~
ゲージリードはたるませておき、引っ張られて断線するのを防ぐ。~
**多孔質材料への一般的な貼付け手順 PS接着剤[#s849076c]
PS接着剤はひずみゲージの土台として使用される。~
PS接着剤は、材料側から水が出てきてひずみゲージに影響をだすのを防ぐ役割がある。~
①けがき~
ひずみゲージの貼付け位置を確認し、けがき線がPS接着剤で隠れないように長くけがき線を描く。~
貼り付け位置は孔が少ない部分を選ぶ。~
②研磨~
対象物のほこりや塗料などをサンドペーパで磨き落とす。~
磨くときは多方向にサンドペーパをかける。~
③洗浄~
工業用ティッシュペーパに揮発性溶剤をつけて洗浄する。~
1度拭いた面は使わず、新しい面を使用する。~
④プリコート~
あらかじめ2液を混ぜて作っておいたPS接着剤を刷り込むように塗布し、PETフィルムをのせる。~
残ったPS接着剤が硬化するのを目安に、塗布したPS接着剤の状態を確認する。~
硬化していればPETフィルムを取り外す。~
⑤貼り付け~
貼る前にひずみゲージの表面を上にして、けがきの位置に合わせる。~
接着剤の滴下は、ひずみゲージを斜めに持って全面に行き渡るように垂らしながら行う。~
接着剤は、必ずひずみゲージの感受部分全体に滴下する。~
接着剤が全体に行き渡ったら、すばやく接着部分に合わせてポリエチレンシートで覆う。~
⑥加圧~
ポリエチレンシートで覆い、ゲージ全体を1分間程度加圧する。
加圧しているときは指を離さずに加圧し続ける。~
大きいひずみゲージを貼り付けるときは固めのスポンジなどを使うと加圧しやすい。~
⑦ゲージリード線の引き起こし~
接着剤の硬化後、ゲージリードの付け根を抑えてゲージリードを壊さないように引き起こす。~
ゲージリードはたるませておき、引っ張られて断線するのを防ぐ。~
*SBテープとVMテープ [#d4d3be8f]
SBテープ、VMテープは防湿性・防水性が良く、電気絶縁性が高い。~
①ゲージリードの下敷き用~
ゲージリードの下敷き用として、SBテープを5〜10mmの大きさで切り取り貼り付ける。~
貼り付けたSBテープの上にリード線を持ってくる。~
②全面コーティング~
ゲージリード線を下敷き用SBテープに押し付けて、コーティング用のSBテープをひずみゲージの上から押し付ける。~
気泡が入らないように、よく加圧する。~
③VMテープのコーティング~
VMテープをかぶせて、中心部から加圧して空気が残らないように密着させる。~
*ひずみゲージを貼ってから使用するまで時間が空く時 [#pc907647]
ひずみゲージを貼ってから使用するまで時間が空く時は、ひずみゲージの剥がれ、外側からの水の侵入を防ぐためにゲージをコーティングしておく。~
コーティング剤は接着剤の広がりよりも広い範囲に塗布する。~
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*ひずみゲージ [#ndaf3f5d]
ひずみゲージのひずみはゲージ長の平均ひずみを測定している。~
そのため、応力集中の様子などのピークのひずみを見たいときはゲージ長が短いものを使うと良い。(だいたい0.2mm〜6mm)~
木やコンクリートなどは、広い範囲でひずみを測定して平均させたいためゲージ長の長いものを使用する。~
ひずみゲージは対象物専用のゲージを使うことで温度による影響をキャンセルアウトできる。~
誤差はあるが、温度変化は気にしなくても大丈夫。~
ひずみゲージから測定器をつなぐリード線は2本線と3本線があり、~
3本線だと温度による影響をキャンセルできる。~
*ひずみゲージの一般的な貼付け手順 [#sb278973]
**CN接着剤 CN-E接着剤[#a7c94af2]
CN接着剤はゲージの接着時間が短く、一般的に使用されている接着剤~
CN-E接着剤はCN接着剤よりも粘性が高い。木やコンクリートなどは粘性が高いものをつかうと良い。~
①研磨~
ひずみゲージを貼る場所を確認し、マーキングしておく。~
マークングした部分のサビやメッキ、黒皮、粉などをサンドペーパーを使って磨く。(材料の素地を出すように磨く)~
磨くときは一方向ではなく、多方向に磨く。~
②脱脂・洗浄~
磨いた面をきれいにするために工業用ティッシュペーパーに揮発性溶剤(揮発性のものを使うのはひずみゲージと対象物間に水分が入らないようにするため)をつけて洗浄する。~
ティッシュペーパーは1度使った面は使わないようにして、汚れがつかなくなるまで拭き取る。~
③けがき~
ひずみゲージを貼る位置をけがく。~
けがく時に汚れた場合はもう一度洗浄する。~
④貼り付け~
貼る前にひずみゲージの表面を上にして、けがきの位置に合わせる。~
接着剤の滴下は、ひずみゲージを斜めに持って全面に行き渡るように垂らしながら行う。~
接着剤は、必ずひずみゲージの感受部分全体に滴下する。~
接着剤が全体に行き渡ったら、すばやく接着部分に合わせてポリエチレンシートで覆い、ゲージ全体を親指の腹で1分くらい加圧する。(加圧しているときは指を離さずに加圧し続ける。)~
⑤ゲージリード線の引き起こし~
接着剤の硬化後、ゲージリードの付け根を抑えてゲージリードを壊さないように引き起こす。~
ゲージリードはたるませておき、引っ張られて断線するのを防ぐ。~
**多孔質材料への一般的な貼付け手順 PS接着剤[#s849076c]
PS接着剤はひずみゲージの土台として使用される。~
PS接着剤は、材料側から水が出てきてひずみゲージに影響をだすのを防ぐ役割がある。~
①けがき~
ひずみゲージの貼付け位置を確認し、けがき線がPS接着剤で隠れないように長くけがき線を描く。~
貼り付け位置は孔が少ない部分を選ぶ。~
②研磨~
対象物のほこりや塗料などをサンドペーパで磨き落とす。~
磨くときは多方向にサンドペーパをかける。~
③洗浄~
工業用ティッシュペーパに揮発性溶剤をつけて洗浄する。~
1度拭いた面は使わず、新しい面を使用する。~
④プリコート~
あらかじめ2液を混ぜて作っておいたPS接着剤を刷り込むように塗布し、PETフィルムをのせる。~
残ったPS接着剤が硬化するのを目安に、塗布したPS接着剤の状態を確認する。~
硬化していればPETフィルムを取り外す。~
⑤貼り付け~
貼る前にひずみゲージの表面を上にして、けがきの位置に合わせる。~
接着剤の滴下は、ひずみゲージを斜めに持って全面に行き渡るように垂らしながら行う。~
接着剤は、必ずひずみゲージの感受部分全体に滴下する。~
接着剤が全体に行き渡ったら、すばやく接着部分に合わせてポリエチレンシートで覆う。~
⑥加圧~
ポリエチレンシートで覆い、ゲージ全体を1分間程度加圧する。
加圧しているときは指を離さずに加圧し続ける。~
大きいひずみゲージを貼り付けるときは固めのスポンジなどを使うと加圧しやすい。~
⑦ゲージリード線の引き起こし~
接着剤の硬化後、ゲージリードの付け根を抑えてゲージリードを壊さないように引き起こす。~
ゲージリードはたるませておき、引っ張られて断線するのを防ぐ。~
*SBテープとVMテープ [#d4d3be8f]
SBテープ、VMテープは防湿性・防水性が良く、電気絶縁性が高い。~
①ゲージリードの下敷き用~
ゲージリードの下敷き用として、SBテープを5〜10mmの大きさで切り取り貼り付ける。~
貼り付けたSBテープの上にリード線を持ってくる。~
②全面コーティング~
ゲージリード線を下敷き用SBテープに押し付けて、コーティング用のSBテープをひずみゲージの上から押し付ける。~
気泡が入らないように、よく加圧する。~
③VMテープのコーティング~
VMテープをかぶせて、中心部から加圧して空気が残らないように密着させる。~
*ひずみゲージを貼ってから使用するまで時間が空く時 [#pc907647]
ひずみゲージを貼ってから使用するまで時間が空く時は、ひずみゲージの剥がれ、外側からの水の侵入を防ぐためにゲージをコーティングしておく。~
コーティング剤は接着剤の広がりよりも広い範囲に塗布する。~
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