高校教科書のBASICなど

今は昔ながらのBASICはほとんど使われていないが、 高校の数学の教科書では、 未だに昔ながらのBASIC(しかも行番号あり)が使われ続け、 大学入試問題などでも出題されている。 昔のBASICのように覚えることが少なくてすぐに使える教育向け言語ということなら、 Fortran90とかでもいいような気がするのだが...

と(数年前には)思っていたが、2007年発行の東京書籍「数学B」(p.138脚注)では、

ここでは日本工業規格(JIS)のFULL BASICの定める規格にしたがってつくられた(仮称)十進BASICを用いる。これはインターネットで公開されている。

Linuxで使えるBasic

高校の数学の問題の検証環境として、 昔ながらのBASICが走る環境がほしい。 あるいは、小学中高学年ぐらいの 子供に(高校でBASICをやらされることも多少は念頭に置いて)、 最初にやらせてみるプログラミング言語としても、 BASICもそう悪くはないかもしれない。 小学低学年や幼稚園児からのプログラミングを対象として &link(Squeak,http://squeakland.jp/)みたいな方向性もあるかもしれないが、 Squeakは、使えるようになるまでに覚えなければいけないことがいっぱいあって、 一概に簡単とも言えないような。

BASICは、 Windowsに関しては、フリーソフトが結構あるようだ。 Linuxに関してもフリーソフトは色々あるようだが、 ものによっては、ライブラリの依存関係とかの問題で インストールが簡単でないかもしれない。

実例

文法

int

整数化、切り捨て。 int(3.6)だったら、3, int(0.6)だったら0, int(-0.4)だったら-1, int(-3.4)だったら-4

ChipmunkBasicと十進BASICの違い

ChipmunkBasic十進BASIC
高校教科書たぶん使われてない東京書籍など
実行ファイル実行ファイルのみライブラリ類必要
使い方ターミナル内で実行編集ウィンドウと実行ウィンドウが開く
対話モードあるたぶんない?
実行速度速いものによってChipmunkの10倍以上遅い?
小文字使える使えるが、コマンドは大文字に変換される
REM以外のコメント文'!
引用符"も'も使える"のみ
inputinput "xを入力";xINPUT PROMPT "Xを入力":X
dim a(3)a(0)からa(3)までa(1)からa(3)まで
sqrとsqrtsqrのみ
出力ファイル定義open "aaa" for output as #1OPEN #1:NAME "AAA"
ファイルに出力print #1,"なんとか"PRINT #1:"なんとか"
circleなどのグラフィック機能たぶんないMicrosoft互換モードで使える
Vine5.2上での日本語使える使えるが編集画面への入力はできない

といった感じで、グラフィック機能を使わない限り、 ChipmunkBasicの方が多くの意味で使い勝手がよさそうだ。 ChipmunkBasic用に作ったプログラムを十進BASICの方で実行して保存したりすると、 小文字で書いたコマンドを大文字に変換されてしまうので注意が必要。

ちなみにviで選択範囲をすべて大文字にするにはU, すべて小文字にするにはu, 大文字と小文字を入れ替えるには

ChipmunkBasic

ひとまず、 &link(Chipmunk Basic for Linux,http://www.nicholson.com/rhn/basic/#5)は、 インタープリタ本体だけで動作する(たぶん)ので手軽である。 行番号は書いても書かなくてもよくて(たぶん)、 ./basic hoge.bas みたいに実行できる。 対話型の実行もできる。Vine Linux5.2のutf-8環境で日本語も使える。

コメント

コメントはrem文。!は不可。'が使えるようだ。 マニュアルに書いてある`は使えない。

input

文字変数

文字列の最後に$をつける。


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Last-modified: 2020-01-19 (日) 17:01:58