目次
概要
- 耐候性鋼材の錆の外観評価は、現場での目視による主観的評価に頼っている。
- セロテープ試験は錆びの付着したテープの画像を二値化データに落とすことで、 錆びの面積比や散らばりを定量化することができる。
- 外観評点の客観的な指標にならないかどうかを検討する
調査した橋
- 仙大橋
- 寺田橋
- 佐野橋
- 横張田橋
- 瀬下橋
- 谷崎橋
- 芋川橋
- 鮎瀬橋
- 釡蓋橋
- 丸高橋
- 小手萩新橋
- 添川橋
- 新館ノ下橋
- 安養寺新橋
調査内容
目視
セロテープ試験
- セロテープを橋の鋼材表面に張り付けて、表面に付着している錆をとる
- 調査箇所は全部で12箇所(上フランジ下面、ウェブ上部、ウェブ中央、ウェブ下部、下フランジ上面、下フランジ下面×2)
膜厚測定
- 膜厚計で鋼材表面に付着している錆の厚さを測る(単位はμm)
- 測定箇所はセロテープ試験と同じ箇所を12箇所(ただし、1箇所で16回測定する)
上フランジ下面 | 外観評価 4 | 74.7 | 90.4 | 75.2 | 157 | 72.7 | 122 | 83.7 | 45.8 | 78.0 | 82.6 | 190 | 135 | 140 | 86.0 | 130 | 129 |
ウェブ上部 | 外観評価 3 | 131 | 182 | 210 | 257 | 336 | 121 | 201 | 301 | 170 | 167 | 136 | 153 | 88.6 | 102 | 119 | 83.6 |
下フランジ上面 | 外観評価 2 | 1652 | 572 | 1402 | 1129 | 631 | 1044 | 1020 | 1351 | 842 | 806 | 746 | 1163 | 329 | 1160 | 1142 | 612 |
外観評点と膜厚測定値の相関関係
全ての橋の膜厚測定値の平均値と外観評点の関係をグラフ化する
膜厚測定値の平均と外観評点のグラフ
今後について
- セロテープ試験のデータをそれぞれ1枚に切り取り、錆面積比や散らばり度などを求める
- 膜厚測定値の平均、標準偏差、変動係数とセロテープ試験、目視による外観評点の相関関係を調べる