シャトー・ラフィット・ロートシルト
Châeteau Lafit-Rothschild
- オー・メドック地区ポーイヤック村
ラフィット・ロートシルトぶどう園
- 村名AOC/シャトー第1級
- カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン他
- フルボディー/辛口
- 深い濃いレッド
- 希有の洗練された芳香
- きめ細かく、豊かなボディー
- 4万円前後
- S
- S
- 私が今まで飲んだワインの中で一番好きなワインです。
とにかく香りが素晴らしい!6番で希有な洗練された芳香と表現されていますが、実際何の混じりけのない一本筋の通った鮮烈な香りがします。
コーヒー好きの人なら分かると思いますが、ラフィットはキリマンジャロで、次項のムートンをブルーマウンテンに雰囲気を例えることができると思います。
と、いきなり主観を書いてしまったのですが、このラフィット、客観的に見ても大変素晴らしい。なにせボルドーの五大シャトーの筆頭に押されるほどですから。
ちなみに五大シャトーとは、ボルドー地区の中で1級の称号を与えられているワインで、シャトー・ラトゥール、シャトー・マルゴー、シャトー・オー・ブリオン、シャトー・ムートン、そしてこのシャトー・ラフィットを指します。
実はこのワイン。ルイ15世の時代にはもう存在しているんです。ルイ15世の愛妾ポンパドール夫人が、ロマネコンティー畑の争奪戦で時の宰相コンティー公に敗れると、その代わりにひいきにしていたのがこのラフィットです。
当初セギュール侯爵の所有でしたが、革命後に様々な経緯の果てに、世界の大富豪ロスチャイルド氏のものとなりました。
ラフィットという名の後にロートシルトとついているのは、所有者ロスチャイルド一族のフランス読みです。
さて、五大シャトーのワインはフルボディーなので、今すぐ飲めるヴィンテージのワインはなかなか手に入りづらい物ですが、ラフィットに関しては秋田でもすぐに手に入れることが可能です。
場所は五所野のイオンの中にあるやまやで、ヴィンテージは82年です。この82年という年は、ワインの年代チャートの上位に来る年で、80年代最高の年とも言われていますし、何より飲み頃と言えるでしょう。
ただそれだけに値段も他のヴィンテージと比べかなり高く、6万円強です。
しかしこれを読んでいるのは秋田大学の一年生がほとんどでしょうから、再来年の冬の成人式(場所によっては来年の夏)にお祝いとして飲むのでしたら、人生の区切りですし、決して高い買い物ではないと思います。
いくらお祝い事でもこんなに出せないという場合には、無論他のヴィンテージも注文すれば手に入ります。
やまやの今の店長は非常にワインに造詣が深く、しかも懇切丁寧な方なので、予算さえはっきりしていれば、それに見合ったワインを必ず選んでくれるでしょう(店長職は転勤が多いらしいですが、できれば長くいてほしいな〜)。
五大シャトーの中でも、日本では一般的にあまりその名を知られていないラフィットですが、その性質は確かな物です。「俺昨日ラフィット飲んだよ」と言っても誰にも分かられず自慢にならないでしょうが、そこはそこ。是非飲んでいただきたい一品です。